冬の山遊びの代表格といえば「冬山登山」もありますが、本サイトでは「スキー」と「スノーボード(スノボ)」の魅力についてお話しします。どちらも、やってみると魅力たっぷりで、また滑りに行きたいとワクワクしてしまいます。山やアウトドアが好きな方なら、ゆくゆくは、スキーとスノーボード(スノボ)の両方を楽しんでみるのがいいと思いますよ~♪
そこで、最初にぶつかる悩み、「じゃあ始めるならどっち?」という点についてお話しします!参考になさってこの冬、滑りに行って下されば幸いです♪
スキーとスノーボード共通の魅力とは?
魅力1:冬の絶景を堪能できる!
冬、雪山の絶景!これは、実際にその場に行って味わうと、人生が変わるほど感動するものです。

この写真は、リフト乗車中に撮影したものですが、雪を纏った樹木が太陽の光でキラキラと輝き、冷たく澄み切った風がとても爽やかでした。この樹木を縫って滑走するスキー、スノーボード。他のスポーツでは味わえない開放感・爽快感がココロとカラダを元気にしてくれます。十歳は若返った気になりますよ~♪
魅力2:雪山なのに安全だし意外に温かい!
冬の絶景を味わうために冬山へ行く・・・山歩きや登山の場合は遭難リスク回避のため、重装備や訓練が必要です。
その点、スキー・スノーボードなら意外にも安全(もちろんマナーを守って無茶をしなければ)です。そのワケは、「ゲレンデ」と呼ばれている管理区域を滑走するから。スキー場スタッフが危険個所がないか常に点検を行い、危険があればすぐに対応します。
ゲレンデには、スキーハウスなどの建物があり、建物の中で暖をとることが可能です。

屋外ではウェアを着てカラダを動かすので体感温度としては温かいし、建物の中はもちろん温かいので、雪山なのに寒さは感じません!寒いのは苦手という方にもおススメしていますよ~♪
魅力3:自分のペースで心から楽しめる!
スキー・スノーボードは雪の斜面を滑り降りるスポーツ。「当たり前」「そんなこと知っている」と叱られそうですが、大切なポイントなんです。というのも、このスポーツは「雪の斜面」と「重力」だけが相手です。「雪の斜面」と「重力」にどう働きかけるかは、自分次第。もともと、勝ち負けにこだわる必要の無いスポーツで、滑りたいように滑って心から楽しむことが可能です。
だから、何歳になっても思い立ったが吉日!自分に合うペースで楽しめるでしょう♪
スキーとスノボの相違点とは?
スキーやスノーボードは他のスポーツにない魅力がたっぷりです。だからこそ、これから始める場合、最初にぶつかる悩みが「じゃあ始めるならどっち?」という点です。
そこで、スキーとスノボはどう違うのか、見ていきましょう。
そもそもスキーとは?
スキーの始まりは?
スキーの起源は、かなり古いそうです。だから、正確なことがハッキリしないのですが、一説によると、スキーをはいて狩りをしている約2,500年前の壁画が見つかっているとか。
スポーツとしては、1924年の第1回冬季オリンピック(フランスのシャモニーで開催)でクロスカントリーやジャンプ競技が始まったそうです。

その後、日本では1970年代、1980年代にスキーブームが起こり、冬のレジャーとして楽しむ人、競技として大会に出る人が増えました。
スキーの利点とは?
今さら言うまでもありませんが、スキーとスノーボードの根本的な違いは、スノーボードは1枚の板に横向きに乗って滑るのに対し、スキーは2枚のスキー板に正面向きに乗って滑る、という点です。
正面向きに滑るスキーには次の利点があります。
- 左右の景色をまんべんなく眺められる。
- 板の開き具合を変えて減速しゆったり楽しめる。
- 無理をしなければあまりコケずに済む。

なお、スキーでは、両手にストックを持ってターンのきっかけを作ったりバランスを取ったりしますが、ストック無しでも楽しむことが可能です。
スキーの弱点とは?
スノーボードと比べた場合、スキーは板が2枚あることから、始めたての頃は、板がもつれることがあります。また、一般的なスキー板は細いため、雪上での浮力が十分には得られません。もちろん、浮力重視の特殊な板もありますが!
そもそもスノーボードとは?
スノーボードの始まりは?
スノーボードの歴史はとても新しく、1960年代に冬季のサーフィン練習から始まったという説があります。

その後、バブルが弾けた1990年代ごろから爆発的に人気が出て、1998年の長野冬季五輪オリンピックでは正式種目として採用されました。
スノーボードの利点とは?
スノーボードは、1枚の板に横向きに乗って滑ります。このため、板の幅が、ブーツのつま先から踵までの長さよりも広い必要があります。結果的に、スキー板2枚分の幅よりも広くなるため、雪上で浮き上がりやすくなります。フカフカの新雪を気持ちよく滑るときに有利です。
また、板が1枚なので、板がクロスしてもつれるなどの心配はありません。
スノーボードの弱点とは?
サーフボードもスケートボードも横向きに乗ることは変わりませんが、スノーボードでは両足を板に固定します。このため、
- 着脱のとき座り込む必要がある。
- バランスを壊したら倒れて止まるしかない。
ゲレンデのあちこちに座り込んでいるボーダーさんが見受けられるのはこのためです。

スキーとスノボはファッションどう違うの?
お店に行ってみると、スキーウェア売り場・スノーボードウェア売り場のように分かれている場合があります。でも、結論を言うと、『違いを気にする必要は無い』というのが、本ブログの見解です。
一般的な傾向として、スキーウェアはスキー競技用のデザインを元にしているようで、スポーティーな印象のウェアが多いようです。一方、スノーボードウェアはエンターテイメント性を重視しているようで、ラフな印象のウェアが多いようです。
だからと言って、スノーボード用と言われるラフなデザインのウェアを着てスキーをやっても別に構いません!
つまり、『自分が着たいと思うウェアで滑れば良い!!』わけです。
なお、スキー用のズボンの裾の内側は、補強されていて、足がもつれて板が裾に当たっても破れにくい工夫がされていることがあります。しかし、この補強は完璧なものではなく、「あった方がいい」程度のものです。
スキーとスノボ、滑り方はどう違うの?
スキーとスノボ、初心者の滑り方は?
スキー初心者の滑り方~ボーゲン~
スキーで最初に覚える滑り方は、ボーゲンと呼ばれる方法です。これは、自分から見て「ハの字」(正面から見るとVの字)にスキー板を開き、そのまま滑走するスタイルです。

スキー板の内側エッジで雪面を削りながら滑走するので、ゆっくり安定した滑走が可能です。
自転車で言うと、ブレーキをかけながらゆるっと坂道を下っているイメージです。スピードが出ないので、怖さが軽減されるし、派手にこけることもありません。
ただし、ブレーキをかけながら推進しているので、足が疲れます(涙)
スノボ初心者の滑り方~木の葉落とし~
スノボで最初に覚える滑り方は、木の葉落としと呼ばれる木の葉がひらひらと落ちるような滑り方です。カラダを谷側に向けて(つまり板を真横に向けて)、ノーズ側に少し滑ったら、テール側に少し滑る、ということを切り替えながら斜面を左右にジグザグに下ります。
これなら、スピードが出ないので、怖さが軽減されるでしょう。
ただし、カラダを山側に向けた練習もする必要があり、これはやや怖いですよ。
スキーとスノボ、 ブレーキのかけ易さは?
初心者にとって、どちらがより安全か?という視点で考えてみましょう。それには、ブレーキのかけ易さがカギになります。
スキーはボーゲンで制動可能
スキーの場合、先ほど述べましたボーゲンという滑り方なら、ブレーキをかけながら推進していますので、ブレーキを強める、すなわち、エッジを強めることでぐんぐんスピードが落ちて静止します。
自分の意志で止まることが出来ると、安心して滑走することができますよね。
ただし、ボーゲンで制動できるのは、緩やかな斜面に限られます。また、アイスバーンでは制動がききません。
スノボは木の葉の端で止める
一方、スノボの場合、先ほど述べました木の葉落としで、ジグザグに滑る際、方向を切り替える時点で停止すれば簡単にストップできます。
これだと安心して滑走することができますよね。
だた、木の葉落としの途中で止まろうとすると失敗することが多いです。
その場合、バランスを壊してこけてしまうのですが、尻餅をつくだけならまだしも、「逆エッジ」はたまりません。
つらくて痛いスノボの逆エッジ!
スキーにしろスノーボードにしろ、左右どちからにカーブしているとき、重心もカーブしながら移動しています。このとき、重心の内側のエッジを利かせ、板のサイドカーブを使って弧を描くようになっているのです。
ところが、バランス感覚に慣れていない初心者の場合、誤って重心の外側のエッジを利かせてしまうことがあります。これが逆エッジです。
スキーの場合、逆エッジが起きても、左右の板が別々にコントロールできるので、何とかリカバリーしてしのぐことが可能です。
しかし、スノーボードでは、両足が1枚の板に固定されているので、逆エッジをリカバリーする手立てがありません。つまり、スノーボードは滑走中にエッジが引っかかって大コケする!という事態がフツーに起きるのです。これは、つらくて痛いです。
若い人やカラダが柔らかい人は、「つらい」「痛い」で済みますが、歳をとってくると逆エッジは怪我につながります。
スキーとスノーボード、始めるならどっち~結論は?~
以上のことをまとめると・・・、
- スノーボードの逆エッジは歳をとってくると怪我につながる。
- スキーで派手な転倒はほとんど起こらない。
- スキーは正面の景色を左右まんべんなく鑑賞できる。
ということで、結論が見えてきますよね。
【結論】
スキーとスノーボード、大人が始めるなら景色の鑑賞がし易すく怪我の少ない「スキー」。