【コロナ時代の山歩き】感染拡大防止のためにとるべき5つの対策とは?

緊急事態が解除され、「コロナの感染拡大を防止しながら新たな日常を目指そう」と叫ばれている昨今、山歩きをするにも、これまでとは一線を画した新たな考え方が必要になってきました。そこで、感染拡大を防止しながら山歩きするための5つのポイントを整理しました。

※コロナ:2020年1月から問題になっている新型コロナウィルスによる感染症とそのことが原因の社会的混乱をさしています。

目次

コロナはどうやって感染するのか?それを知ることが感染防止のカギ!

コロナの感染防止に取り組むには、そもそもコロナはどうやって感染するか、を知る必要があります。

しかし、このことに関しては、さまざまな憶測や噂も飛び交っているのも事実です。どの情報が確かかどうか、素人の私には判断できません。

そこで、NHKを始めとする公共性の高い報道機関が監修している情報をもとに整理してみました。

「NHKスペシャル」で明らかにされた3つの感染経路とは

2020年5月3日に放送された、NHKスペシャル「調査報告 クルーズ船 ~未知のウイルス 闘いのカギ〜」は、今後の感染防止を考える上で、大変参考になる内容でした。

     詳細はコチラ(NHKのサイトがひらきます)

この番組では、クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の船内でどのようにして感染が拡大して行ったのかを調べた大規模疫学調査の結果が紹介されています。

このイラストはイメージです

感染経路1 接触感染

「接触感染」とは、感染者に直接接触してしまうことのように聞こえますが、それだけではなく、間接的な接触も含めての呼び方だそうです。つまり、感染者がウィルスがついた手で、人や物を触ると、そこにウィルスが付着して感染が広がることを意味しています。

実験が紹介されていました。ビュッフェ会場(バイキング形式の食事会場)で、感染者に見立てた一人の客の手に蛍光塗料を付着させておくと、20分後には、会場にいた多くの人の手、顔、髪の毛などに蛍光塗料が付着してしまう!というショッキングな内容でした。

感染者に直接触れて無くても、感染者から離れていても、トングとか鍋の蓋などをみんなが触るので、この接触を通じて感染が広がってしまうとのことです。

ということは、ビュッフェ会場に限らず、ドアの取っ手とか、階段の手摺りとか、エレベーターのボタンなど、みんなが触るところ(ハイタッチサーフィス)が接触感染の原因になるということを意味します。

感染経路2 飛沫感染

「飛沫感染」とは、感染者の唾液の粒が飛んで付着し感染が広がることを意味します。感染者が咳をすると、前方2メートル程度は飛沫が飛び感染が広がるそうですが、これは容易に想像がつきました。

ところが、たとえ咳をしていなくても、しゃべったり歌ったりしているだけで、飛沫が飛ぶのだそうです。

つまり、感染者と近い距離でワイワイがやがややっていると感染が広がってしまうということです。

感染経路3 マイクロ飛沫感染

「マイクロ飛沫感染」とは、感染者の声帯などの振動により空気中にまき散らされる霧状の飛沫による感染です。霧状のため、床に落下せず、空中を長い時間漂ってしまうそうです。

つまり、換気悪い部屋で長時間しゃべっていると、マイクロ飛沫が充満して感染拡大の恐れがあるというのです。

「NHKスペシャル」で明らかにされた汚染スポットとは

最もウィルスが検出されたのは?

クルーズ船の船内調査で、船内のどこにどれだけウィスルの痕跡が残っているか明らかになったそうです。それによると、最もウィルスが多かったのは、「バスルームの床」とのこと。洗面台や便座がそれに続きます。それから枕やテレビのリモコンが続いていました。

汚染スポットになった理由は?

バスルームの床や洗面台が汚染スポットになっている理由を次のように推察しています。

ウィルスは口の中にいて、消化管を通って便の中にも潜んでいる。このため、うがいや歯磨きで飛び散った飛沫で床や洗面台が汚染されている。排便の後、水洗のしぶきで飛沫が飛び散っている。

無症状感染者の部屋も同様だった!

その上ショッキングだったのは、無症状感染者の部屋からも同じようにウィルスの痕跡が見つかった、という報告です。

無症状で本人が全く気づかないうちに、感染を広げてしまう恐れがある!ということを意味します。

感染拡大防止のためにとるべき5つの対策

感染経路が3つあることが分かったので、それぞれの経路を断つことによって感染拡大防止が期待できるのではないでしょうか。

接触感染を断つ!

【対策1】消毒用アルコールを携帯しこまめに消毒

消毒用アルコール(あるいはジェル)を携帯し、物に触る前触った後にこまめに手指消毒をする。

触る前に手指を消毒すれば、万が一、自分が無症状感染者だったとしても、人に移すリスクを減らすことができます。触った後に手指消毒すれば、万が一、ウィルスが付着したものを触ったとしても、移されるリスクを減らすことができます。

トイレの蓋や便座も使用前と使用後に消毒する。

洗面台も使用前と使用後に消毒する。

山歩きの途中で鎖や梯子があったら、触る前と触った後に手指消毒をする。

石けんで手指・腕・顔をしっかり洗うのも有効だと言われています。

【対策2】食器の共用は避ける

共有のトングで大皿からつぎ分けるような食事の方法は避ける。自分が口をつけた箸で大皿から取るような食事の方法は避ける。

飛沫感染を断つ!

【対策3】屋内や近距離ではマスクを着用

マスクを携帯し、屋外であっても近距離で会話する場合は飛沫防止のために着用する。山道は混み合うことがあるので、人との距離が取れない場合はマスクを着用する。

屋内では必ずマスクを着用する。

【対策4】食事中は対面を避け距離をとる

食事中はマスクを外してしまいます。このとき声を出すと、飛沫が飛んで食べ物に付着するリスクが非常に高まります。飛沫はと、自分の前方2メートル程度まで飛ぶと言われているので、対面での食事は避ける必要があるそうです。

マイクロ飛沫感染を断つ!

マイクロ飛沫とは、霧状の小さな飛沫で、風に乗って空中を漂いつづけるそうです。

【対策5】常に空気が流れるように換気に気を配る

そこで大切なのが、部屋の換気です。なるべく部屋の対角線上の2箇所をあけて、空気が通りぬけるようにするといいそうです。

山歩きには感染拡大防止マナーも持参する!

感染防止グッズを持参する

山歩きの準備をする際、従来必要とされてきた用品の他に、コロナ対策のグッズも必ず用意する必要があるでしょう。

発熱等の症状があるときは中止する

微熱がある。カラダがだるい。そんな症状があるときは、すぐに山歩きを中止するのが一番カッコいいやり方です。

【コロナ時代の山歩き】感染拡大防止のためにとるべき5つの対策(まとめ)

コロナに関するNHKの番組で一番心に残っているのは、「対策を取れば感染を防げた」と力強く語る病院スタッフの言葉でした。

その病院は、感染者の治療にあたっているにもかかわらず、スタッフの誰一人として感染していないらしいです。その快挙の理由が、「スタッフが一丸となって、感染防止対策をとっていること」ということです。

コロナ時代の山歩きも、感染防止対策をきちんととることで、リスクを避けながら楽しむことが大切ですね。

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