「withコロナ時代の安心安全なスキー場を目指して(PRTIMES)」というタイトルのニュースが飛び込んできました。これは白馬エリアのスキー場が2020-2021シーズンを前に打ち出した営業方針ですが、読んでみて本当に有難いと思いました。コロナ対策の内容をお話しします。
目次
中途半端な対策では客が困る!
最初に、客として困った中途半端なコロナ対策の事例をお話しします。
ビジネスホテルの朝食会場・・・
先日、あるビジネスホテル(朝食付き)を利用しました。withコロナ時代のホテルですから、コロナ対策には気を配っているようでした。しかし・・・
ウィルスにとって都合がいい会場だった
朝食会場を覗いてみると、
- トングなどは共用になっている(接触感染リスク)※30分に1回交換。
- テーブルは対面着席になっている(飛沫感染リスク)
- 窓は閉めたままになっている(マイクロ飛沫感染リスク)
- 声を出しながらの食事が容認されている(同上)
最近のクラスター事例によると、しっかり対策を取っているはずの施設で、休憩時間の食事で感染した事例や、友達と数人でランチをして感染した事例や、仲間とバーベキューをして感染した事例などが頻繁に報告されています。
そのことからすると、上記の朝食会場に感染者が1人でもいたらクラスターが発生しかねません。実は、コロナウィルスというものは、人間のちょっとしたスキを利用して感染拡大するらしいのです。まさにウィルスにとって都合のいい朝食会場でした。
不便さがあっても、感染対策をしっかり取って欲しかった
ホテル予約の段階で、ホテル側から客に対して食事会場における感染対策のお願いを伝えて事前合意しておけば、不便さがあっても、安心して食事ができたはずです。
例えば・・・
- 食事会場へはマスク着用でご来場ください。
- 入り口で検温と手指消毒をお願いします。発熱が確認されましたら、お部屋にお戻りください。
- 食品をお皿に取る際は、マスク着用のままでお願いします。
- トングや箸は一人ずつ用意していますので共有はご遠慮下さい。
- 一度取った食品は戻さないでください。
- 対面席の真ん中にはシールドを設置していますのであらかじめご了承下さい。
- 食事中にマスクを外す場合は、発声をお控え下さい。
- 換気のため窓を少し開けていますのであらかじめご了承下さい。
と言ったお願い事項をホテル側から客に事前にきちんと伝えて、合意した上で予約するようにしておけば、安心して食事できたはずです・・・。
スキー場が公開したコロナ対策が有難い!
以上のことから、今回スキー場が打ち出した強力なコロナ対策を含む営業方針は、不便さはあっても、とても有難いと思います。
密になる箇所に最大限の対策を実施、お客様も協力を~基本方針~
まず、基本となる方針が打ち出されています。
スキー場内にはいくつか「密」になりうる箇所が存在するため、こうした箇所については、スキー場でも最大限の対策を実施する一方、お客様にも細心の注意を払っていただくよう協力を依頼し、安心して大自然の素晴らしさを楽しんでいただき、身も心も解放できる環境を整えていくことが重要と考えております。
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
スキー場で密になる場所は限られていますから、そこでの感染を回避できれば、あとは大自然の中で滑走を満喫できるわけですから、喜んで協力したいですね。
最も密になるゴンドラは?
広い広いスキー場であっても、ゴンドラに乗車しなければゲレンデにアクセス出来ないスキー場があります。狭いゴンドラの中は密集空間。そこで、リスク回避のために次のことが打ち出されています。
(客)ゴンドラ乗車時における他グループとの乗り合いを禁止
(客)ゴンドラ、リフト乗車中のフェイスマスク、グローブ着用
(スタッフ)ゴンドラ搬器の消毒の徹底(乗車毎の消毒実施)
(客・スタッフ)待ち列での間隔保持のための案内板掲示
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
「他グループとの乗り合い禁止」をお互いに徹底することで、感染リスクを回避できそうですね。その代わり、私たち客があらかじめ覚悟しておかなければならないのは、
ゴンドラ駅での待ち時間の増加
という点です。
リフトでの密接リスク回避
リフトについては、2人乗りペアはグループ以外での乗り合いを禁止するとともに、3人乗り、4人乗りリフトについては、グループ以外で乗り合う場合は1席以上間隔を空け、前を向いて乗車いただくことを徹底
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
リフトは「知らない人と隣同士になる乗り方は禁止」とのことです。このため、リフト乗り場での待ち時間が増えるでしょうが、そのつもりで滑りに行きたいものですね。
飲食時の感染リスク回避は?
従来型のゲレンデレストランは、暖房効率を上げるために、密閉型の窓になっていたり、多くの客が利用できるようにテーブル席はぎっしり椅子が詰まったりしていました。
しかし、飲食時の飛沫が原因でクラスターが発生するという事例が数多く報告されています。飲食時の感染対策が気になるところですが、次のような対策が打ち出されています。
・屋内レストランの席数削減とソーシャルディスタンスを保った席の配置。屋外席の増設やテイクアウトメニューの充実による混雑緩和
・定期的な換気の実施
・室内については座席数を大幅に減少させ、密にならないようにカウンター席を増設するとともに、向かい合って座るタイプの座席にはアクリル板を設置
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
つまり、ゲレンデレストランは収容人数が減って、しかも寒いということになりますが、せっかくスキーウェアを着て防寒していますから、テイクアウトメニューを活用し屋外席で食べたいものですね。
その他の感染対策!
レンタル用品の消毒徹底!
・ウェア等のレンタル品目の使用毎の消毒・クリーニング実施
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
キャッシュレス決済!
オンラインチケット販売の促進とチケット売り場でのキャッシュレス決済の促進
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
来場者への連絡手段の確保!
・万一感染者が出た場合の対応として、来場者への連絡手段の確保(入場申込書の記入もしくは、新型コロナウイルス接触確認アプリ『COCOA』のインストールの協力要請)
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
早割チケットのコロナ対策!
コロナ禍という先行き不透明な情勢の中でも、安心してお買い求めいただけるよう、今シーズンより万が一、新型コロナウイルスの影響によってスキー場をクローズした場合に受けられる特別返金保証サービスを付帯します。
PRTIMES”with コロナ時代”のスキー場の感染防止対策より
白馬エリアのスキー場が打ち出したコロナ対策営業方針に感謝~まとめ~
冒頭に紹介したビジネスホテルでは、検温するとか手指消毒するという対策が一応取られていました。しかし、もっともリスクの高い飲食時の対策は、殆どなされておらず、「飲食時が一番リスクが高い」という認識が不足しているように感じました。
悪い言い方をすれば、「感染対策してますよ」というポーズで検温・手指消毒を行ってはいるが、一番リスクが高い場面には手をつけていない、という印象です。
その点、白馬エリアのスキー場が打ち出したコロナ対策営業方針はしっかりしたものだと思います。つまり、真剣に取り組めば、感染リスクをゼロに近づけられるほどの効果があると思います。
それだけに、私たち客の側もしっかり協力する必要があるでしょう。
客の側の協力ポイント
- 熱がある・体調が悪いという時は、出発を中止し自宅で療養する。
- 待たされても不便と思っても不平を言わず、コロナ対策に協力する。
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