車中泊するとせめてシャワーを浴びたいと思うもの。そこで、超簡単な温水シャワーを自作しました。残るは、シャワールームをどうするかという点だけ。
この記事では、シャワールームの検討と、実際の事例をご紹介します。
車中泊用の簡易シャワールームが欲しい
ワンタッチ1人用テントは使えないか?
通販などでよく見かけるワンタッチで自立する1人用テント。広告には
- (横に倒して)一人用テントとして使用
- (立てて)簡易トイレとして使用
- (立てて)簡易更衣室として使用
- (立てて)簡易シャワールームとして使用
などと書かれています。簡易シャワールームとして確かに使えそうです。おまけに、収納もワンタッチで使い勝手もよさそうです。
そこで、最初に検討したのが、ワンタッチ1人用テントの購入でした。
真夏のテントの中は蒸し風呂!
しかし、真夏に車で出かけているときに、一つの問題点に気付きました。炎天下の駐車場に1人用テントを建てると、テントの中は蒸し風呂状態!
汗をかいてベタベタするからシャワーにかかりたいはずなのに、シャワールームが蒸し風呂というのでは、本末転倒ですよね。
逆に、冬場の高原に車を停めると、周囲はかなりの低温。当然ながら1人用テントの中も低温です。このテントの中で裸になってシャワーを浴びるのはどんなものでしょうか。
つまり、快適にシャワーを使うには、夏場は冷房、冬場は暖房がないと、私は耐えられないと思います。
車中泊用、冷暖房完備シャワールームはこうやって自作した!
冷暖房は車のエアコンを使うのが妥当です。
幸い、ワゴン車タイプの車の場合、後のドアがポップアップ式になっています。ドアをあけると、自分の身長より高い位置までドアが跳ね上がり、屋根の代わりをしてくれます。
跳ね上がったドアの下を何かで囲ってシャワールームにすれば、車の側からエアコンの空気が供給されるので、冷暖房は完璧です!
シャワールーム用の部品は
商品名「ちいさなタープ」
ちいさなタープという名前で、220㎝×300㎝のタープが売っていました。220㎝と言えば、跳ね上げたドアから地面までの高さとほぼ同じ。これを活用して囲いを作ることにしました。
※この写真は、収納袋です。
洗面所用折りたたみすのこ
風呂から上がって足を拭くマットの下に敷いて通気性を確保するための折りたたみ式すのこです。2枚用意すると丁度よさそうです。
ベルクロシール
丸型のベルクロシールを車の目立たないところに貼り付け、ちいさなタープにも貼り付けることにしました。
レバー式吸盤
レバーを倒すことで吸盤の中央部分が引き上げられ、強力に吸着することができる、レバー式の吸盤を用意しました。
排気ガス誘導パイプ
カーエアコンで冷暖房するわけですから、エンジンは当然かけたままになります。そうすると、車の後尾にある排気ガスの出口から、人体に有害な排気ガスが放出されるので、これがシャワールームに入って来るのは避けたい。
そこで、台所などの排水口につなぐ排水パイプを利用して、排気ガスの排出方向を変えることにしました。
荷台用ゴムマット
トラックの荷台などに敷くためのゴム製のマット。
シャワールームの組み立て
1 排気ガス誘導パイプの取付
排気ガス中毒になったら大変ですから、真っ先に、排気ガスを誘導するためのパイプを取り付けます。
2 ゴムマットを荷室から垂らす
車体の下は風が通り抜けます。そのままでは、冷暖房効率が悪くなるので、風の通りをカットするために、ゴムマットを垂らします。
ゴムマットは水を通しませんので、シャワーセットからの水漏れがあっても安心です。
3 すのこを設置する
ゴムマットの手前に、すのこを2枚置きます。
4 ちいさなタープをベルクロテープで車体に取り付ける
タープの要所にベルクロテープを貼り付けておくと、てきぱきとタープをぶら下げることができます。この日は、風があったので、助かりました。
5 ちいさなタープを吸盤で補強する
ベルクロテープでの固定はあくまで仮留め。レバー式吸盤を使って、きっちり固定します。
6 ちいさなタープを針金フックですのこに固定する
針金でちょっとしたフックを作って、ちいさなタープの裾をすのこに固定します。こうすることで、風に煽られないで済みます。
3 完成
この日は、左側から風が吹いていたので、タープが多少流されていましたが、すのこにフックをつけてタープを固定していますので、影響はありませんでした。
車中泊用シャワールーム、自作とは思えない快適さ!
真夏にこのシャワールームの中に立ってみると、カーエアコンからの冷風がとても心地よい!これなら、ベタベタした汗をシャワーで洗い流してスッキリできて快適です!
また冬場も、カーエアコンからの温風が温めてくれるので、シャワーを快適に使うことができます!
車中泊用シャワールームの自作~まとめ~
今回の方法は、後部ドアが跳ね上げ式の車でしか使えないと思います。
ですが、山で見かける車の多くは跳ね上げ式。せっかく跳ね上げ式の車をお持ちの方なら、ぜひやってみて欲しい方法です!
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