くじゅうの山を歩いていて、もうすぐ山頂という地点にきれいな水洗トイレがあるんです。道路もない、電気も無い、水もない、排水もないこの場所。どうやっているの?さっそく調べてみました!
目次
久住分かれの山岳トイレのことをもっと知りたくなった!
実は、今まで、深く考えたことなかったんです。
くじゅうの山の上のトイレがある場所は、「久住分かれ」と呼ばれています。
ここには、ずっと以前からトイレが設置されていました。それが近年改修されて、きれいな水洗トイレになっているんです。
へーすごいなあ。道路も無いし、水道もないし、下水道もないし、電気も来ていないのに、どうやって作ったのかなあ・・・。と漠然と思いながら通り過ぎていたんです。
きっかけはフォロワーさんからの素朴な質問
そんなある日、twitterでフォロワーさんから素朴な質問をいただきました。(斉藤さん:仮名)
久住分かれのところに、トイレがありますよ。
何気なく、そのようにお答えしたのですが、よくよく考えてみると、そんな山の上に、水洗トイレがあるなんて、不思議でたまらなくなりました。更に、フォロワーの佐藤さん(仮名)からもコメントをいただきました。
このトイレ、どうやって処理しているのでしょうね?
いよいよ不思議さがマックス!これは調べるしかなくなったんです。
久住分かれの山岳トイレについて調べてみた
まずは、カメラの撮影画像をくまなくチェック
最初にヒントにしたのは、自分のカメラの中の画像です。くまなくチェックしてみると、久住分かれのトイレについての看板が写っていました。
次の画像は、牧ノ戸登山口のスナップ写真に偶然写っていたものです。
この看板の文章の中で、一番心に響いたのが3番目でした。
久住分かれのトイレは、緊急避難用のトイレです。できるだけ、登山口で用を済ませて登りましょう。
久住山避難小屋トイレ管理運営協議会 より
トイレ清掃協力金(100円)をカンパすればそれでいい、というワケではないんですね。極力、使わないですむようにするのがマナーというわけです。
トイレ壁面の画像から設置者が判明
トイレの画像を拡大してみると、壁面に次ぎの看板がありました(右の方は画角外で切れています)。この画像から、「事務局:大分県景観まちづくり・・・」という名前が読み取れました。
大分県庁のホームページにたどり着く
検索の結果、大分県庁の公式サイトにたどり着きました。
ここで、「久住分かれ トイレ」と検索すると、ずらりと検索結果が表示されました。
正式名称が分かった
このトイレは「久住分かれ避難小屋トイレ」という名称であることがわかりました。
切実なお願いが分かった
このようなトイレを多大な労力をかけて作り維持している理由は、緊急避難のため。だから、できるだけ登る前に済ましておくべきだということが分かりました。中でも、次の一文が心にしみました。
「念のため」「とりあえず」といった利用はオーバーユースの原因になります。ご遠慮下さい。
くじゅう地区管理運営協会より
ボランティア清掃活動!
第14回「くじゅうの自然に感謝する日」という取組みがあることを知りました。
- とき:2020年11月7日(土曜日)
- 時間帯:8:00~14:30
- 活動内容:牧ノ戸峠レストハウス前から久住山避難小屋隣接トイレまで、水をペットボトルで運んでもらう
- ボランティア募集:当日受付
- その他:小雨決行
この記事は11月5日に書いています。あさって7日に行われる取組みです。現時点での天気予報は雨天。予報が外れてほしいものです。
久住分かれの山岳トイレでわかったこと~まとめ~
ボランティアの皆さんに、「水とペットボトルで運んでもらう」という取組みで維持されている山岳トイレ。利用しなくても済む方法を、もっと研究すべきと思いました。
今月下旬にくじゅう連山登ろうと考えているのですが、携帯トイレブースなどあるのでしょうか?