山歩きをすると、両手にストック(トレッキングポール)を持って歩いている人を見かけます。一方、ストックなんて重いし荷物になるので使わないよという人もいます。そこで、山歩きの持ち物としてストックが本当に必要なのか考えてみました。
本ブログでは「山歩き」とは、必ずしも登頂を目指さない高原ハイキングを基本にしています。
ストック(トレッキングポール)って何なの?
ここでお話しするストック(トレッキングポール)とは、山登りで使用するための杖のうち、両手に持つタイプのものです。
歩行のバランスをとったり、膝への負担を軽くしたりする効果があるアイテムです。
実際に使っている人は〇割ほど。
山歩きに行った際、一体何人ぐらいの人がストック(トレッキングポール)を使っているのか、数えてみました。数えた総数は約100人。そのうち、使っていた人は、約半数でした。つまり5割程度でした。
山歩きでストックを「使う・使わない」その理由は?
意見が真っ二つ、初心者はどうすればいいの?
このように、実際の山でも、ストックを使うか使わないか意見が真っ二つに分かれるようです。じゃあ、山歩きを始めた人は、用意すべきかどうか迷いますよね。
そこで、「使う」という人と「使わない」という人の声を整理してみました。
山歩きでストックを「使う」人の声
膝が弱い人・脚力に自信がない人には救世主
ちょっとした運動をしても膝が痛くなる人、足の筋力が弱く、そんきょの姿勢からすっと立ち上がるのが苦手な人の声は、
トレッキングポールを使うと、膝がラクです。
使用者ご本人のコメントより
下りのとき、トレッキングポールで支えると足がガクガクならずに快適です。
使用者ご本人のコメントより
などが見られました。
トレッキングポールの役割は、
- 歩行時の推進力をアップする
- 歩行時のバランス保持
- 膝や足の疲労軽減
などですが、特に下りでは、筋力が不足するとバランスを壊しやすく、場合によっては、転倒するおそれが出てきますので、ストックがあるとリスク軽減できて安心だという意見です。
山歩きでストックを「使わない」人の声
ストックが無くても困ったこと無いから
ストックが無くても自分の足だけで十分に歩けるので困ったこと有りません。
当事者の声より
日常生活の歩行とさほど変わらずに山歩きできる、というタイプの人の意見です。おそらく、足の筋力がしっかりあり、バランス力が高い方でしょう。
筋力・バランス力を鍛えたいから
山歩きをしながら足の筋力やバランス力を鍛えています。ストックがあるとその妨げになるので使っていません。
当事者の声より
せっかく山歩きするのだから、筋力やバランス力を鍛えながら歩きたい、という意見です。おそらく日頃から、バランス力や筋力を磨かれている方でしょう。
邪魔になるから
写真を撮りながら山歩きしたいのに、ストックがあると邪魔になると思うから。
当事者の声
出来るだけ両手をフリーにしたおきたい。ストックがあると邪魔だと思う。
当事者の声
使う・使わないの意見は真っ二つですが、中には次のような意見もあります。
持ってはいるが、「時と場合によって使う」という人の声
折り畳み式のストックをザックの中に入れて持っていきます。もし途中で足が痛くなったりした場合は使おうと思っています。
当事者の声
万が一足が痛くなった場合は、ストックがあるととても助かりますよね。そんな不測の事態に備えて用意しているという意見です。
【山歩きの持ち物】ストックは本当に必要?~結論~
以上のことから、ストックが必要かどうかの判断は次のように考えてはいかがでしょうか。
膝や脚力に自信がないなら必要!
ストック(トレッキングポール)の役割を再度確認しますが、
- 歩行時の推進力をアップする
- 歩行時のバランス保持
- 膝や足の疲労軽減
などです。膝や脚力に自信がなくても、ストックが助けてくれるわけですから、使わない手はありません!
一方、
脚力やバランス力に自信があるなら不要ということになります。ただし、自分では自信があるつもりでも、実は、カラダが言うことを聞かないというケースも考えられますので、脚力・バランス力の判定方法をご紹介しておきますね。
階段の真ん中を1階から3階まで上り降りします。このとき、
- スイスイと3回までバランスよく上り降りできる⇒脚力・バランス力有り
- 2階あたりで足がきつくなる。手すりを持ってしまう。ドスンドスンと下ってしまう⇒ストックを活用
※あくまで自己責任でご判断下さい。
膝や脚力に自信がないならストック(トレッキングポール)を活用する!