初心者が山に行くとき、紙の地図があると心強いものです。登山アプリと違って、コース全体を俯瞰しやすく、出発前の予習に最適、現地では、バッテリー不要、故障知らずで、万が一の時に役に立ちます。
紙の登山地図が簡単に手に入る「ヤマタイム」というサイトを見つけたので、さっそく、使ってみました。初心者からベテランまで使い勝手抜群の無料サイトです。ご参考になさって下さい。
目次
紙の登山地図を眺めたい!
知らない土地を訪れる時、頼りになるのが地図。最近は、パソコンやスマホの発達により、地図アプリやGoogleマップなど、便利な機能を持つものが出回り、紙の地図は流行らなくなりました。けれども、パソコン・スマホの画面は狭くてスクロールが必要であるため、全体像をつかむのには向きません。
そこで、役に立つのが、紙の地図です。特に、山歩きする場合は、計画の段階で、紙の地図をじっくり眺めて、これからどのコースを行こうか?と考えることが、案外楽しいものです!
そこで、紙の地図はどうやって手に入れるのが簡単か、調べてみました。
地理院地図Globe
国土地理院は、世の中のデジタル化に伴って、地形図がインターネットで閲覧できる地理院地図Globeを提供しています。かつては、地形図が欲しかったら、大型書店などの地形図販売コーナーに出向く必要がありましたが、今や、自宅に居ながら、日本全国の地形図が閲覧できて有り難いです。
このサイトで、目的地周辺の地形図を表示させてプリントアウトすれば紙の地図入手完了!です。
A4用紙(またはA3用紙)にこんな風に印刷されますので、じっくり眺めながら、計画を練ったり、歩いている自分を思い浮かべたりして、楽しみましょう!
磁北線や標準所要時間が不明
ただし、国土地理院の地形図には、磁北線(じほくせん)や標準所要時間の記載がありません。
※「磁北線」については、コチラをご覧下さい。
やまあそびしたい人向けの、もっと便利なサイトは無いだろうか?と探して見つけたのが、山岳雑誌『山と溪谷』を出版している山と渓谷社が無料提供している「ヤマタイム」です。
無料会員登録するだけで便利に使えそうということで、実際にやってみました。
登山地図サイト【ヤマタイム】を使う!
【ヤマタイム】の初期設定
【ヤマタイム】は、山と渓谷社が提供するヤマケイオンラインの会員用サービスです。
ヤマケイオンラインにアクセスする
まず、ヤマケイオンラインにアクセスします。コチラをクリックして下さい。
すると、次の様なサイトが開きます。
ユーザー登録
サイトの右上にある「新規ユーザー登録はこちらから(無料)をクリックします。
すると、利用規約が表示されますので、一読した上で、「同意する」をクリックします。
ヤマケイオンラインでは、メールアドレスを会員IDとして使いますので、次の画面にメルアドを入力して「次へ進む」をクリックします。
すると、入力したメルアド宛てに、ヤマケイオンラインから、確認メールが届きます。
万が一届かない場合は、メルアドの入力を間違えているか、メールの受信設定で制限をかけているかになりますので、確認して、再度試みて下さい。
「【山と溪谷社】会員登録:仮お申し込みのご連絡」という件名でメールが届きます。
ゲスト様
このたびは、「ヤマケイオンライン」をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。以下の認証コードを、先程登録いただいたページで入力し、ヤマケイオンライン会員登録のお手続きへお進みください。
■認証コード 123456
メールに記載されている認証コード(数字6桁)を入力して「次へ進む」をクリックします。
必須項目を入力して、利用規約に同意して登録をクリックします。パスワードは忘れないように必ずメモしておきましょう!
この画面が表示されたら、登録成功です♪
【ヤマタイム】を開く!
ヤマタイムは、ヤマケイオンラインのトップページからアクセスします。
ログインがまだの場合
トップページの右上に「ログイン」と表示されている場合は、こちらをクリックします。
登録したメルアドとパスワードでログインして下さい。
既にログインしている場合
トップページ右上に「●●さんログイン中」と表示されている場合は、既にログイン出来ています。この場合は、操作不要です。次にお進み下さい。
ヤマタイムを開く!
トップページをスクロールすると、途中に「ヤマタイム」が表示されます。
右側のスクロールバーを操作して、自分が調べたい山を選びます。
本ブログは、阿蘇くじゅう国立公園をメインにしていますので、ここの説明では、くじゅう登山を例にしてみます。
「九州の山」「九重(くじゅう)山」をクリックします。すると、左側の地図が、ぱっと切り替わります。すごいですね~♪
余談ですが、阿蘇くじゅう国立公園の地名には「久住」「九重」の2つ有ってどちらも「くじゅう」と読みます。「久住」は1,787mの山頂の名前で大分県竹田市の山。「九重」は、くじゅう連山のある大分県九重(ここのえ)町の地域名です。
画面左下の「+大きいサイズの地図をみる」をクリックすると、ぱっとヤマタイムの画面が開きます。これも凄いですね~♪
画面右上の赤いボタン「コースタイム計画を立てる」をクリックします。すると、説明画面が開きます。必要なら目を通します。必要ならチュートリアル(詳細説明)動画を見ます。
説明画面を右下の×をクリックして閉じます。
コースタイム計画を書き込んでみる
ここでは、山の日(8月11日)に、大分県のくじゅう連山にある牧ノ戸峠駐車場から、久住山まで登る計画を立ててみます。
まず、日付を8月11日に設定し、画面をスクロールして、牧ノ戸峠と久住山の双方を表示します。
出発地点の牧ノ戸峠の○をクリック、それから通過点の○をクリック、最後に目的地の久住山の○をクリック。すると・・・
何と言うことでしょう♪画面右側に、総所要時間(この例では2時間10分)、歩く距離(この例では4.5km)が自動表示されるではありませんか!
さらに、コース計画の調整機能で、休憩時間が設定できるようなので、途中に、10分ずつ休憩をはさんでみました。
「久住登山ではお昼過ぎには下山完了する計画を立てなさい。真夏、天気が良いと、夕立に遭遇する恐れがあるからね」、と先輩方からよく言われたものです。
この例のように、8時00分に登り始めた場合、久住山頂に到着するのが10時40分。ただし、標準的なペースで登れる人の場合です。山頂で弁当を食べて、ちょっとコーヒーでも沸かして、それから引き返すとしたら、何時に下山できるだろうか?という予想が立ちます。
ゆっくりペースで登りたいなら、登り始めの時刻をもっと早めた方が良さそうですね~。
プリントアウトして紙の地図に仕上げる
画面右上の「保存」ボタンをクリックして一旦保存します。その後、「印刷」ボタンをクリックして印刷画面に切替えると・・・
これは凄い。磁北線も登山コースも縮尺も自動的に記入されて印刷できるんです。マジ凄い!
まとめ
今回、「ヤマタイム」の説明のために、久住登山を事例として扱ったんですが、「総所要時間2時間10分、歩く距離4.5km」という表示を見て、「たった4.5kmしかないの?」と内心驚きました(笑)。
紙に印刷しておけば、全体を俯瞰して眺めたり、登山コースのアップダウンの様子を見たりして、リアルなイメージを膨らませるのが案外楽しいです。
おうち時間を活用して、日本全国の山を地図で楽しむのも良いかもしれませんね~!
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