山の絶景をスニーカー履いて普段着で満喫する絶景ドライブコーナー。世界有数のカルデラと言われる阿蘇山の雄大な景色を堪能するコースの後編。今回のメインは中岳火口です。
ご遠方の方を想定して、熊本インター発着で組み立てています。九州を訪れるなら、ぜひともお勧めしたいスポットです。目の覚めるような光景をお楽しみください。
目次
阿蘇絶景ドライブ(後編)~プロローグ動画~
これからご紹介するドライブコースにどんな絶景が待っているか、その一部を動画でご紹介します!
阿蘇絶景ドライブ(前編)のルートマップ
前編でご案内したコースのマップです。
前編の内容は以下の通りです♪
- 熊本インター
- 道の駅 大津(おおづ)
- ミルクロードに乗る
- 兜岩(かぶといわ)遠望所
- 西湯浦(にしゆうら)展望所
- 阿蘇スカイラインの絶景
- 大観峰(だいかんぼう)
- ミルクロードの絶景
阿蘇絶景ドライブ(後編)のルートマップ
後編の内容は以下の通りです♪
- 城山展望所
- 阿蘇神社
- JR阿蘇駅(道の駅 阿蘇)
- 草千里ヶ浜展望所
- 中岳噴火口
- 新阿蘇大橋
- 熊本インターチェンジ
阿蘇絶景ドライブ(後編)
やまなみハイウェイ最後の展望所
ミルクロードを大観峰から東に進むと、やまなみハイウェイに合流します。そのままやまなみハイウェイを「東登山口方面」へ進むと、外輪山を下りて阿蘇平野になるのですが、その直前にあるのが、城山(しろやま)展望所です。
城山展望所は、仏様の寝姿、すなわち、阿蘇五岳(あそごがく)の頭に近い側にある展望所ですので、またひと味違った景色を楽しむことが出来ます。
意外にも平坦な阿蘇平野
外輪山を下りると、阿蘇平野です。平野とは言っても、世界有数のカルデラ火山の外輪山内側にあり阿蘇山の一部です。それなのに、土地が意外に平坦なんです。
ご覧んのように、アップダウンがなく、おかげでまっすぐな道路が作られています。不思議ですね~。
太古の昔、巨大な火山だった阿蘇が大噴火をおこし、地下が空洞になり山が陥没してカルデラ湖ができた、という話しを耳にしますが、カルデラ湖の湖底に積もった肥沃な土壌がこの平野なのかな、と想像が膨らみます。
やまなみハイウェイ終点にある阿蘇神社
大分県の別府を起点とするやまなみハイウェイ(別府阿蘇道路・九州横断道路)の終点がJR宮地(みやじ)駅になりますが、その手前にあるのが阿蘇神社です。
熊本地震で大きな被害を被った阿蘇神社ですが、再建に向けて頑張っています!
国道57号線を阿蘇駅方面に向かう
JR宮地駅前の交差点を右折(西向き)して、国道57号線を走ると、JR阿蘇駅に到着します。
この駅舎は昔からの建物をリニューアルしたものだそうです。古風でモダンな味わいのある駅舎となっています。最近は、熊本地震でJR豊肥線が不通となったり、豪雨で不通となったりして、営業中止をやむなくされた時期もありますが、2020年夏にJR豊肥線全線復旧し、活気を取り戻しています。
阿蘇パノラマラインを走る
阿蘇駅前の交差点から県道111号線(阿蘇パノラマライン)を登ります。
すると、草原の横の展望台が現れます。これが草千里ヶ浜の展望台です。
この展望台に上ると、草千里ヶ浜を見渡せるのはもちろんですが、その向こうに、中岳の噴煙を見ることが出来ます。
余談ですが、1980年頃、この場所に、小さなスキー場があったんですよ~。
阿蘇山中岳の噴火口に向かう
草千里ヶ浜の展望所の横の道をそのまま走ると、阿蘇山中岳方面に進むことが出来ます。
中岳の噴煙が近くなりましたね。
阿蘇山上駐車場
そして到着するのが、この駐車場です。産交バスの阿蘇山上ターミナルになっていて、阿蘇駅前からのシャトルバスが運行しています。
以前は、この場所から火口行きのロープウェイが出ていました。
阿蘇山公園有料道路へ
駐車場の奥から、火口行きの有料道路に進みます。
すると、最初のゲートがこれ。係員の方が待ち構えていて、「火山性ガスが発生しますので、呼吸器系の疾患がある方は立ち入り禁止です。大丈夫ですか・・・?」と声をかけてくれるゲートです。
「はい、呼吸器疾患はないので、大丈夫です。」と答えると、注意事項を書いた紙をくれました。
料金所
そのまま進むと、次のゲートが料金所です。普通車は800円です。高いですよね。でも、火口まで行ってみて、そのワケわかりました。
「レシートは捨てないで下さいね。本日、再入場に使えますから。」と言いながら、レシートを渡してくれたんですが・・・、この時点では「???」と思っていました。
有料道路を進みます。周囲は、草一つ無い瓦礫の世界。まるで、火星?
徒歩の方もいました。
いよいよ、火口の駐車場です!
阿蘇山噴火口見学
火山ガス警告板
車から降りると、火口周辺は綺麗に舗装されていて、その入り口には、警告版が。
これは、火山ガスの観測結果を表示するもので、このときは、緑が点滅。つまり、火山ガスが多少なり発生しているからご用心、という意味のようです。
火口見学コース
噴火口
緊急事態に遭遇
火口を見学中に突然アラート!
只今、火山ガスの濃度が著しく濃くなり人体に危険な状況となりましたので、火口監視員の指示に従い早急に避難して下さい。
すぐに車に戻って、有料道路を戻りました。
「レシートは再入場に使えますから」というのは、こういうことだったんですね。ガスが収まって、見学可能になったら、またどうぞということのようです。
それに、こんなに危険な火口の見学をお世話するわけですから、800円という料金設定もうなずけました。
バスターミナルで一服
バスターミナルまでもどってきたので、ちょっと一服することにしました。
すると、ソフトクリームが売っているのですが、
- 火山灰ソフトクリーム
- 草千里ソフトクリーム
と書かれているんです。「まさか、アイスクリームの中に火山灰を混ぜているの?」と思ってしまうようなインパクトですが、実は、黒ゴマを混ぜたソフトクリームとのことです。
復興のシンボル新阿蘇大橋
帰りは、再び国道57号線に出て熊本方面に進みますが、2021年3月のこの日は、新阿蘇大橋が開通した直後でした。熊本ナンバーをつけた数多くの車両が次から次へと渡り初めしているのが印象的でした。
阿蘇絶景ドライブ~まとめ~
いかがでしたか。ドライブというと、天気が気になるものですが、阿蘇をドライブする場合は、天気より重要なのが、中岳噴火口の火山活動の様子です。何しろ、現在も噴煙を上げ、火山弾を噴き上げることがある火山ですから、立ち入り規制が頻繁に出されます。
その点、外輪山の絶景からスタートして中岳火口までたどる今回のドライブ計画を参考にしていただければ、万が一、火口付近の立ち入り規制レベルが引き上げられ、立ち入り不可能になっても、外輪山だけでも十分に満喫できますので、お勧めします。
よい旅を!
コメントを残す