やまなみハイウェイは高原を走り抜けるハイウェイ。空気が澄んでいるし、夜になると街灯やビルが無いので真っ暗。ということは、満天の星が見えるはず。そこで今回、やまなみハイウェイで星空の鑑賞にチャレンジしたら、コンパクトデジカメで上手く撮れました!それには、3つの理由が・・・。
目次
奥が深すぎてムリと思っていた天文の世界!
夜空の星、眺めていると、とても綺麗ですよね。山遊びに出かけて、高原の空気が澄んだところで眺めたら、まさに「降るような星」が見られそうなのですが、実をいうと、これまでの私は、山に居ても、まじまじと星を見なかったんです。
光の点は見えるのだけど・・・
夜空が綺麗だとは思うのですが、星座?よくわかりません。まじまじ見たとしても、私には、光の点が見えるだけ。
強いて言えば、北極星と北斗七星とカシオペア座、オリオン座がやっと分かる程度かな。
もういいや、と思っていたのです。
天空には↑こんな解説なんて書いてない・・・(涙)
身内や後輩が天文ファン過ぎて・・・
学生の頃、私の周りにはコアな天文ファンが居て、私のために宇宙についてのいろいろは話をしてくれました。星と星雲の違いだとか、超新星爆発のこととか・・・。さらに、天体望遠鏡を覗かせてくれました。
でも、正直言って私には奥が深すぎでした!
天体望遠鏡を覗いても、やっぱり光の点が見えるだけ・・・(涙)
私にはついて行けないコアな世界でした。
やまなみハイウェイに行って星空を見る!その気になったきっかけは?
そんな私に、最近、ひょんなことからチャンスが訪れました。
先週、Kai Towadaさんがお書きになったブログ記事をたまたま拝見しました。
『全くの素人であっても市街地の公園で、星空が綺麗に撮れる。天体望遠鏡のような特別な機材は不要。今持っているカメラで何とかなる』、という趣旨の記事です。
ちなみに、KaiさんのカメラはGoproだそうな。それからKaiさんの記事は↓コレ!
この記事を読み進めて行って、次の1文が心に響きました。
都市部の公園では一等星~二等星くらいしか見えないです。
星空部~Be a Stargazerから引用
しかし見方を変えると初心者にとっては非常に好都合。
なぜならば
一等星は全天にわずか21個。その中でも季節や時間によってみえやすい星は限られているので目印として便利なんです。
「見方を変えると初心者にとっては非常に好都合」という発想が、とても新鮮に思えました。よし、それなら試してみようかな・・・という気持ちが湧きました。
更に読み進めると、素人の私を安心させてくれる方策が具体的に示されていました!
今どきはスマホを活用すれば簡単だそうな!
恐らく、これから述べることは既にご存知の方が多いと思います。でも、私には初耳でした!
「そもそも、山の天気は変わりやすい。星空見るつもりで出発しても、曇っているかもしれないし、やめとこう。」となりがちな私の背中を押してくれたのが、Kaiさんが記事でご紹介されていた次の方法です。
星空指数
日本気象協会の↓このサイトにアクセスすると、
https://tenki.jp/indexes/starry_sky/
今夜がどれくらい星の観察に向いているか%表示してくれる、というのです。
そこで、さっそく、山遊びの舞台である九重(最寄り地点は由布市)を調べてみました。すると・・・。
おお!8月15日の夜は100%ではありませんか!
これはきっと、「山に星を見に来なさい」と天の声が言っているのではないか、と解釈!(都合よすぎですかね)
「星空指数」が100%の日がま近だと知り、100%の夜空というものを見たいと思ったから!
でも、もう一つの不安・・・光の点は綺麗だけど、星座を知らないし、どの向きに何が見えるかさえよくわからないし。
星座さえ知らない人のためのアプリ!
星座を覚えていなくても、夜空にかざすだけで星座を表示してくれる無料アプリSky Viewというのがある!というのです。さっそく、インストールしてみました。
スマホアプリ Sky View
そして、自宅の外に一歩出て、夜空にかざしてみると・・・。
カメラを通してスマホの画面にリアルタイムに映っている夜空の星を、アプリが自動的に線で結び、星座の名前を表示してくれるんです!
これは凄い!
よし、これで鬼に金棒ですね!
無料アプリSky Viewでリアルタイムに星座を確認できることが分かったから!
さっそくですが、山遊び(星空撮影バージョン)に出かけることにしました!
やまなみハイウェイで星空観察レポート!
やまなみハイウェイで星空見るならココしかない!
「長者原(ちょうじゃばる)」という観光標識があるこのスポットです。正面には三俣山(みまたやま)と硫黄山、まっすぐに伸びるハイウェイ。
ここに車を停めて、日が暮れるのを待ちました。
日暮れが近づく長者原!
この道路は、ほぼほぼ南向きです。三俣山と硫黄山を北側から見ていることになるのですが、西日が、傾いて、山肌に影が忍び寄ってきました。
ついには、山肌はすべて影に隠れてしまいました。いよいよ、暗くなります!
一番星、見つけた~♪
やった!一番星!!
やまなみハイウェイで星空を眺めて一番星を見つけるなんて、我が人生で初めてのことです!(オーバかな)
じゃあ、この一番星は、何者かというと・・・。
スマホアプリSky Viewをかざしてみました。すると・・・
何と、木星だというんです。本当かな?
スマホアプリSky Viewによると、木星の左下に土星が見えるはずだ、というんですが・・・。
確かに、一番星よりも若干暗い2番星が左下に現れました。ということは、この2つは木星と土星で間違いなさそうです。
スマホアプリSky Viewによると、木星の右側の空に、さそり座が見えるはずというのですが・・・。
確かに現れたさそり座、このアプリすげー♪
確かに、さそり座が出現(空が暗くなったので浮き出て来た)。いやあ、感動ですね~。
さそり座を線で結んでみたのが、↑この写真です。確かに、さそりのしっぽのように、くるっとカーブしていますね~。
カシオペア座と北斗七星と北極星!
振り向いて、北側の空を見上げると、Wの形をしたカシオペア座、ひしゃくの形をした北斗七星、そして北極星が見えました。子どもの頃に、理科で習って、それ以来のご無沙汰でした。小さい声で言いますが、私の子ども時代って、もう半世紀も前のことです。それでも、星空は、その頃と変わってないようです。
壮大な宇宙の悠久の時の流れからすると、人間の半世紀なんて、儚いものかもしれませんね~。
↑この写真の右側に見えるのが、カシオペア座。真ん中より左寄りの点が北極星。
↓この写真の左に縦に並んでいるのが北斗七星。いやいや、子どもの頃に見たものと全く変わらないねぇ♪
※コンパクトデジカメを三脚で固定し、30秒間シャッターを開いたままにして撮影しています。画像の中に、光の点線が写っていますが、これはおそらく飛行機です。
やまなみハイウェイの星空、コンデジで撮りに行った3つの理由~まとめ~
やまなみハイウェイに行って星空、とても楽しかったです。同じ山なのに、いつもとは一味違った楽しさを味わうことができました。
きっかけを作ってくださった、Kaiさんに感謝です!
参考までに
私が最近愛用しているコンパクトデジカメは、SonyのVLOGCAM ZV-1という機種です。
今時、スマホカメラの性能が高くなってきたので、コンパクトデジカメの存在価値は下がる傾向にあるようですが、この機種は、スマホカメラが絶対に真似できない、特徴を持っています。
- イメージセンサーが大きい1.0型。
- レンズはF1.8と超明るめで焦点距離は24-70mm。
- マニュアル撮影機能(ピント固定、絞り固定、シャッタースピード固定、感度固定が可能)
おかげで、星空を気軽に撮れました(笑)
初心者だって星空を楽しむための考え方や方策がある、ということを知ったから!