山の絶景をスニーカー履いて普段着で満喫する絶景ドライブコーナー。今回のメインは、世界有数のカルデラと言われる阿蘇山の雄大な景色を堪能するコースです。
ご遠方の方を想定して、熊本インター発着で組み立てています。九州を訪れるなら、ぜひともお勧めしたいスポットの1つです。目の覚めるような光景をお楽しみください。
目次
阿蘇絶景ドライブ~プロローグ動画~
これからご紹介するドライブコースにどんな絶景が待っているか、その一部を動画でご紹介します!
ルートマップ
コースの概要は次の通りです。詳細は、その都度ご紹介しますので、まずは、全体のイメージをつかんで下さい。
前編の内容は以下の通りです♪
- 熊本インター
- 道の駅 大津(おおづ)
- ミルクロードに乗る
- 兜岩(かぶといわ)遠望所
- 西湯浦(にしゆうら)展望所
- 阿蘇スカイラインの絶景
- 大観峰(だいかんぼう)
- ミルクロードの絶景
それでは阿蘇絶景ドライブに出発しましょう!
阿蘇絶景ドライブ(前編)
道の駅 大津
熊本インターチェンジを阿蘇方面に向かって降りて国道57号線を13km(約20分)進むと、道の駅 大津(おおづ)に到着します。
「道の駅 大津」は、熊本平野の東の端に位置する阿蘇の玄関口的な道の駅です。
熊本県内各地の特産品やお土産を扱う「物産館」と、工芸品、日用品、婦人服などを扱う「工芸館」があります。
認定から芋
『2ヶ月以上熟成させた“認定から芋”は驚きの甘さ!』というキャッチコピーで人気の、からいも(サツマイモのこと)が、本当に美味しい!
あまりの美味しさに、ふるさと納税の返礼品にもなっているようです!(スゴイ)
最新情報が分かるスタッフブログ
「道の駅大津つーしん」というブログが開設されていますので、最新の情報はこちらでチェック可能。スタッフさんのやる気が伝わってくるブログです!
ミルクロードへ
道の駅大津から再び国道57号線に出ると、次の交差点は「ミルクロード入り口」。ここを左(北向き)に曲がって県道339号線に乗ります。この県道339号線の別名こそが、阿蘇外輪山を走り抜けるミルクロードです。
なお、ミルクロード入り口交差点から入って最初の900メートルは、国道57号線(熊本地震北側復旧ルート)と兼用になっています。そのあと、大津IC入り口交差点で分岐しますので、右折して県道339号線を進みます。
世界有数のカルデラ地形ならではの魅力!
ここで、カルデラ地形についてお話しします。
太古の昔、阿蘇は巨大な火山だったそうです。大噴火を繰り返し、その火山噴出物が九州各県に降り積もり各県の独特の地形ができました。その一方、阿蘇の地下には大きな空洞が出来てしまい、山全体が陥没。周囲に残った山が現在の外輪山です。当初は外輪山の内側には巨大なカルデラ湖ができたらしいのですが、あるとき、外輪山の一部が決壊し多量の水が流れて切り通しが出来ました。それが現在の白川と国道57号線になっている・・・。
子どもの頃、初めて阿蘇に連れてきてもらったとき、この話を聞いて、びっくりした記憶があります。
NHKのブラタモリによると、8万年前の巨大噴火が最新の噴火で、このときの火山噴出物は、何と、北海道の地層からも発見されている!
大分県内には巨石で出来た有名な山があちこちにありますが、高温の火山噴出物が降り積もり、その熱で溶けて巨大な塊となったものらしいです。その後、風雨にさらされて一部は流れ落ち、残ったのが現在の山々なのだ、という話で、スケールの大きさに驚かされます。
それにしても、今、巨大噴火しなくてよかった・・・(笑)。
ミルクロードは、このカルデラ地形の外輪山の山頂(標高920メートル)をぐるりと走り抜け、稀少な景色が味わえる道路です。
そのミルクロードを19キロメートル(約22分)進むと兜岩展望所に到着です!
【感動スポット1】兜岩展望所
標高920メートルの山頂にあるのに、車から降りて、スニーカーててくてく歩いてたどり着ける展望所です。
何しろ外輪山という名の通り、山が輪っか状になっていて、標高920メートルの山頂がドーナツ状に何キロにもわって伸びていて、そこにミルクロードが走っているという、希少な地形なんです。(足で登らなくても車が連れて行ってくれるから有難い!)
この展望所は、外輪山の縁の部分に作られているので、ここに立つだけで、阿蘇五岳(あそごがく)、阿蘇平野の街並み、外輪山、くじゅう連山までぐるりと眺めることができます。
外輪山の上から眺めていると、目の前を雲が通り過ぎたり、天気が刻一刻と変化し、大自然を感じることができます。
突然ミルクロードが雲に覆われ、でも阿蘇の市街地は晴れている、なんてことがフツーに起こるので、ホントに不思議です!
兜岩展望所の入り口の案内板には、詳しい情報がかかれています。とても参考になるので、引用しておきました。
兜岩展望所(かぶといわてんぼうしょ)
阿蘇外輪山の尾根筋を走るミルクロード沿いの展望スポット。駐車場の向かいに東屋が設けられ、阿蘇五岳(あそごがく)や米塚(こめづか)阿蘇市の街並み、それらを取り囲む外輪山などを一望できるほか、くじゅう連山や祖母山(そぼさん)も遠望できる。
毎年、3月上旬になると、兜岩展望所周辺も野焼きが行われる。野焼きを終え、1週間もすると黒々とした土地に少しずつ新芽が顔を出し始め、青いジュウタンを敷きつえたようになる。その後、一面青い草で覆われると、兜岩展望所からの眺めを一層盛り立てる。
阿蘇五岳より北の大地がすっぽりと厚い雲に覆われると、兜岩展望所からは雲海越しに浮かぶ阿蘇五岳(涅槃像≪ねはんぞう≫)が望める。雲海が観られる時期は梅雨明けから晩秋にかけての間だが、そう簡単には観ることができない。「気温の変化」「適度な水分」「風の穏やかな気候」この三つの条件が全て揃うことによって、阿蘇を代表する幻想的な風景を楽しむことが出来る。
兜岩展望所のある西小薗原野では、8月上旬から10月末まで、「ススキ迷路」を楽しむことができる。このススキ迷路は、西小薗原野組合が毎年7月中旬に1ヘクタールの草原を利用して作る大変大掛かりなのので、長さ300メートルのものと150メートルのもの2つがある。ススキの高さは約2メートルになる場所もあり、訪れる人を魅了し、兜岩展望所と並ぶ人気スポットの一つである。
平成23年度 ASO田園空間博物館サテライト支援事業案内板から引用
ピッグフルークカフェのフランクフルト
兜岩展望所の駐車場にあるピッグフルークカフェ。ここは、ソフトクリームなどの軽食と、小物やワイルドデザインの壁掛け時計などユニークなグッズを扱っています。
中でも、ドイツ国際コンクールで金メダルを受賞したというフランクフルトが自慢のようですので、試してみました!
それではいただきま~す!
施設名 | 情報 |
---|---|
ピッグフルークカフェ | 10:00~17:00 |
駐車場・WC・展望所 | 24h |
【感動スポット2】西湯浦園地展望所
兜岩展望所を出て、ミルクロードを2キロほど走ったところにあるレストラン北山。ここには、西湯浦園地(にしゆうらえんち)展望所があります。阿蘇五岳と阿蘇の街並みを一望できる展望所です。
ただし、駐車場も展望所もレストランの営業時間9:00~17:00の間しか立ち入ることが出来ませんので注意が必要です。
【感動スポット3】阿蘇スカイライン
そして、感動スポットの第3弾は、レストラン北山から大観峰までの「道路」です。
ミルクロード(阿蘇スカイライン)と呼ばれていますが、この地図でおわかりのように、外輪山の縁に沿って走りますので、景色は抜群!
夏は緑の草原に囲まれた絶景、秋になると、草原が黄金色に輝き始め、そこを通り抜ける超絶景ルートです。
牛の放牧が盛んな阿蘇。秋の風物詩、牧草ロールです。
草原への立ち入りはNGです!
あまりにも景色がいいからと言っても、草原に立ち入って写真を撮るのはNG。牛の伝染病の原因になるからです。
【感動スポット4】大観峰
阿蘇スカイラインを15分ほど走ると、北側外輪山の中間地点に到着しますが、ここは大観峰と呼ばれています。
この場所に立つと、阿蘇五岳(あそごがく)を正面に一望できることからつけられた名前が大観峰。
名付け親は、明治時代に活躍した熊本出身の文豪、徳富蘇峰(とくとみそほう)だそうです。(出典:阿蘇市ホームページ)
そもそも阿蘇五岳とは
阿蘇を話題にすると必ず耳にする「阿蘇五岳」。ご存じの方も多いと思いますが、まとめてみました。
このうち、根子岳を北側(くじゅう連山側)から見ると、まるで人の顔に見えることから、仏さんの寝姿とか涅槃像(ねはんぞう)と呼ばれています。
涅槃像を正面から見るには大観峰!
その、涅槃像(阿蘇五岳)を真正面から一望できる場所ということで、大観峰が人気です。駐車場にある売店の横の遊歩道を歩くと、展望所にたどり着きます。
大観峰の展望所
この展望所には、徳富蘇峰・吉井勇・高浜虚子の歌碑も立っているので、文学の香りも漂います♪
歌碑の横を通り過ぎると、展望所の先端に着きます。
ここには、望遠鏡や案内版が設置されています。
「大観峰」とかかれた大理石の碑が設置されていて、記念写真撮影スポットになっています。
大観峰のソフトクリーム
展望所で絶景を堪能した後は、駐車場横の売店で、定番のソフトクリーム。ジャージ牛乳100%の濃厚ソフトクリームや、甘いイチゴソフトクリームが食べ甲斐がありますね~。
駐車場の混雑と売店の営業時間
これだけ魅力のある阿蘇大観峰ですが、注意点があります。それは、駐車場の混雑です。
広大な駐車場を備えているのですが、それでも、ハイシーズンのお昼前後は満車になってしまいます。また、売店近くの駐車場にはゲートがあり、17時に閉鎖(季節によって変わります)されますので、注意が必要です。
【感動スポット5】ミルクロード
感動スポットの第5弾は、大観峰からやまなみハイウェイに合流するまでのミルクロードです。
地図でお分かりのように、この区間のミルクロードは、外輪山の縁から次第に離れて行きます。すると、次の様な、珍しい景色に出会うことができるんです。
緑の丘が連なる風景
阿蘇絶景ドライブ(前編)~まとめ~
いかがでしたか?
「阿蘇山」というキーワードでググると、出てくる画像は、中岳や草千里ヶ浜がほとんど。でも、この前編でご紹介しているように、阿蘇外輪山からこそ阿蘇五岳がよく見渡せるんです。
阿蘇にドライブするなら、まずは、外輪山のミルクロードがお勧めです!!
中岳・草千里ヶ浜は後編でご紹介!
【1 草原には立ち入らない】草原は私有地であり、放牧している牛の食料です。みだりに立ち入ると牛が病気になる恐れが有りますので、タイ入りはNGです。
【2 日除け・風除けが必要】標高900メートルの山頂に広がる広大な草原地帯です。涼しい風が吹きますが、遮るものが無いので、体調に合わせてウィンドブレーカーや日傘など準備しておきましょう。
【3 ミルクロードでの駐停車にご注意】景色がいいので、車を駐めて見入りたくなるものですが、ミルクロードは片側1車線で、車やバイクがヒュンヒュン通り過ぎます。駐停車する場合は、広くなっている場所を見つけましょう。
阿蘇外輪山に囲まれたカルデラ湖跡の阿蘇平野の中央にそびえる山々の総称で
で構成されている。