「やまなみハイウエイ(別府阿蘇道路)」は、大分県の別府から水分峠を経由し熊本県の阿蘇に至る全長約50kmの山岳道路の事です。
とりわけ、水分峠から九重連山のある飯田高原を通り阿蘇外輪山の大観峰までの区間(途中からミルクロード)は、阿蘇くじゅう国立公園を突っ切るルートになっていて、一度ドライブしたら、一生忘れがたい雄大なスケールの絶景が続きます。
そこで、この記事では、まだ「やまなみハイウエイ」をドライブしたことのない方のために、魅力の一部をご紹介します。きっと、あなたも、ドライブしてみたくなる事でしょう♪
目次
そもそも「やまなみハイウエイ」って何がいいの?
世界最大級のカルデラって何?
この写真は、阿蘇外輪山(あそがいりんざん)です。日本で「山」というと、森林に覆われている事が多いのですが、阿蘇くじゅう国立公園内の山は、どちらかと言えば、「高原にある大草原地帯!」。視線をさえぎる木々がほとんどありませんから、地球の大パノラマみたいな絶景が味わえる場所です。
大草原を生かした大規模な酪農が行われ、あちこちで放牧された牛の姿を見ると、なんだか癒やされますよ~♪
外輪山の下には盆地が広がり、その向こうに阿蘇五岳(あそごがく)が見えます。まるで人が横たわっているように見えるので、「仏さんの寝姿」などと呼ばれています。
これらの外輪山、盆地、阿蘇五岳は、空から見ると、次のGoogleMapsのようになっています。まるで地球にぽっかりと大きな穴があいてその中に盆地と山があるように見えます。
これは、「太古の昔、この場所に巨大な火山がそびえ立っていたが、噴火で多量の火山灰を噴出したために、中央部部が陥没し、周囲に外輪山が残った。」と言われています。(詳細は、阿蘇火山防災会議協議会のホームページをご覧下さい。)このような地形をカルデラというそうですが、阿蘇は世界最大級のカルデラとのことです。
ちなみに、陥没する前の古代阿蘇は、巨大な山で、そのまま現在に残っていれば、世界一高い山になっていたというお話しです。
約8万年前に起きた最後の巨大カルデラ噴火で発生した火砕流は、九州全土を埋め尽くし、北海道まで届いていたそうです。8万年前で良かったですね(ほっ・・・)。
外輪山には盆地側から上昇気流が吹き付けているらしくて、天気が良い日は、パラグライダーを楽しむ方が多いですね。一度離陸すると、ずっと飛んでいられるようです♪
上空の気温が低い日は、盆地から立ち上る水蒸気が、幻想的な雲海を作ることがあります!
時間帯によっては、こんな素敵な情景も味わうことが可能です!
「くじゅう」って何?
先ほどのGoogle maps の右上に「くじゅう連山」とありますが、外輪山の北東に広がる山岳地帯が「くじゅう」と呼ばれています。漢字では「九重」と書くのですが、この地元の自治体名が「九重町(ここのえまち)」となっていて、混乱があることなどから、「くじゅう」と表記されているようです! なお、くじゅう連山の中の1,789mの峰の名前は「くじゅう」というのですが、漢字で「久住山」と書きます、ややこしいでしょ(汗)。
「くじゅう」は、草原あり、森林あり、岩山あり、の山岳地帯です。この写真の左に見えるのが三俣山(みまたやま)で、正面が、硫黄山です。硫黄山は有毒ガスが出ているために、噴煙の近くは立ち入り禁止です。そこで、この写真でいうと、この道路から柵を越えて左に進み、硫黄山と三俣山の間を通り抜ける登山ルート「すがもり越え」があって、登山客の車が路肩にとまっているのはそのためです。
硫黄山は岩だらけの山です。ここを歩くと、岩だらけの山に周囲を囲まれた盆地があり、まるで、月面のようです♪
くじゅう、といえば「ミヤマキリシマ」が有名です。毎年、6月頃になると、ツツジ科の一種のミヤマキリシマがピンク色の花を咲かせます。この花は、火山に強い高山植物だそうで、くじゅうの自然環境が合っているとこことです。
くじゅうエリアの中心の長者原(ちょうじゃばる)駐車場から見た三俣山と硫黄山。晴れても、曇っても、雨が降っても、季節が変わっても、それぞれ見応えのある景色です!
そもそも「やまなみハイウエイ」って何がいいの?⇒⇒⇒その答えは!
そもそも「やまなみハイウエイ」って何がいいの?というギモンの答え・・・もうお分かりですね!
くじゅう・阿蘇の雄大な絶景の中をドライブできるのが「やまなみハイウエイ」!
一度見たら、一生忘れない雄大な絶景です。私は、もう数え切れないほどここをドライブしましたが、何度通っても胸がときめきますよ~♪
一本路の「やまなみハイウエイ」にもお薦めのルートがある!
この記事では、「やまなみハイウエイ」の水分峠から九重連山のある飯田高原を通り阿蘇外輪山の大観峰までの区間を一度ドライブしたら、一生忘れがたい雄大なスケールの絶景が続きます!というお話しをしていますから、通る路は、1本路です。それなのに、「お薦めルート」と敢えて書いたのには、ワケがあるんです。
次の図は、Google mapで作ったドライブルートです。出発地点が水分峠(図では、湯布院町川西)、ゴールが大峰(図では山田)となっています。確かに一本道ですが、『これを逆向きに通るのはお薦めしません!!』。
なぜなら、この図でお分かりのように、くじゅう連山の方が外輪山よりも標高が高いです。したがって、この図を上から下に南下するドライブなら、くじゅう連山を過ぎると、目の前に広大な草原が広がりその向こうに阿蘇五岳、という夢のような景色を楽しみながらドライブ可能です。
でも、逆向きにドライブすると、目の前の山肌を見ながらの運転になってしまいます・・・勿体ないかな?
もちろん、往復する場合はこの限りではありませんが・・・。
絶景として人気がある長者原のこの景色も、やまなみハイウエイを南下するときに味わうことができます!
やまなみハイウエイのドライブは、水分(みずわけ)峠から南下する向きに走るのがお薦めです!
退職記念、JR乗り放題切符をお持ちの方にもお薦めしました!
少し前のことですが、岩手県の盛岡で会合に出席して知り合いになった斉藤さん(仮名)に、尋ねられました。
それなら、JR湯布院駅で一旦下車し、別料金にはなりますが、観光タクシーなどを使って、やまなみハイウエイ水分峠~大観峰ルートがお薦めですよ!
というお話しをさせていただきました。
やまなみハイウエイをドライブするときの注意点!
やまなみハイウエイは、片側1車線の山岳道路です。景色が良くてついつい、かっ飛ばしたくなるものですが、交通ルールを守って安全運転しましょう、・・・当たり前か。でも、それ以外に、注意点があるんです。
知っておくべき5つの注意点!
ガス欠に注意!
このドライブルートには、ガソリンスタンドがほとんどありません。また、営業時間が短いスタンドもあります。満タンにしてからスタートしましょう。
冬場は凍結に注意!
このルートは標高が1,000m以上でしかも、風が吹きます。冬になると、凍結しやすいので、冬場のドライブには必ず冬タイヤなどを用意しましょう。
二輪車・オープンカーは、雷に注意!
このルートを走っていると、広大な草原地帯を通ります。ここで雷に遭うと、身を隠すものがありません。雷注意報などの情報をチェックしましょう。また、夏場で晴れの日の傾向として、午前中に日光が照りつけて発生した上昇気流により、午後3時前後に、急な落雷と雷雨に見舞われることがあります。
コンビニは無い!
このルートには、お店があまりありません。コンビニは皆無。つまり、夜になって何かを買うというのは困難です。
電波が届かない地点がある!
山岳地につき、携帯電話の電波が届かない地点が結構あります。
「やまなみハイウエイ」をドライブしてみた!(田野~牧ノ戸峠)
最後に、実際のドライブ動画をお届けします。
今回は、くじゅうといえば「長者原」、つまり、トライアル温泉郷(所在地 田野)前からスタートして、長者原の絶景を見ながら進み、牧ノ戸峠までの様子を動画にしました。約11分間です。の~んびりご視聴下さい♪
日本有数の絶景!と評判の「やまなみハイウエイ」のドライブ、まとめです。
一度ドライブしたら、一生忘れがたい雄大なスケールの絶景が続く、やまなみハイウエイ!
初めてこのルートを通ると、阿蘇くじゅう国立公園の地球規模のスケールに驚かされます。もしチャンスがあれば、あなたも、ドライブしてみて下さい♪
まもなく、退職を迎えます。そこで、退職記念に、JR乗り放題切符で九州に行きます。今のところ、テーマパーク●●●●を考えているのですが、お薦めはありますか?