今日はまとまった雨が降りました。「雨の日は、ウォーキングどうしてますか?」とよく聞かれます。「雨の日は、濡れるし、べたべたするので、歩く気がしない・・・」という理由からのお尋ねです。確かに、「我慢しながら無理して歩く」のは、NG!なぜなら、ウォーキングそのものがイヤになってしまうから。
でも、雨の中を快適に歩く方法があるとしたら、どうでしょう? 発想がガラリと変わりますよね!この記事では、『雨の日のウォーキング』を快適にする秘策をご紹介します。きっと雨の日にこそ歩きたくなりますよ~♪
そもそも、雨の日にじめじめべたべたする原因は?
雨が降るときは風も吹きます、雨は斜めに降ったりします。短い距離ならまだしも、長い距離を歩くとなると、傘さしでは雨を防ぐことができません。そこで、雨濡れを防ぐために何か、羽織る必要がでてきます。
このとき、手軽に購入できるのが、500円のビニール合羽。価格も安いし、とりあえず買っておこうということになりがちなのですが・・・。残念ながら、「じめじめ・べたべた」の原因は、このあたりにありそうです。
ビニールは水を通しませんから、雨には濡れません。その代わり、汗の放出も出来ないので、合羽の内側に湿気が溜まり、結露を引き起こして、びっしょり濡れてしまうのです(涙)。ちょっと気の利いたビニール合羽には、通気を促す工夫がなされていて、湿気は多少軽減されますが、それでも、カラダから次々と発生する湿気の排出が追いつかず、雨で濡れなくても、代わりに結露で濡れてしまって、じめじめ・べたべたして不快になるわけです。
~じめじめ・べたべた~実際に試してみた!
ビニールの手袋をはめて放置してみたら・・・
ビニールを着用すると、どの程度じめじめするのか? それを実感するために、家庭用品でよく使われているビニールの手袋を手にはめて、しばらく放置してみました。その間、パソコンのキーボードで文章を書いたり(この原稿はビニール手袋をはめて書きました!)して過ごしました。
すると、手袋を装着して1分ほどで、何となく、蒸し蒸しに。そして10分ほど経つと、内側に結露してべたべたになってしまいました。外側は乾いているのに、内側は、結露で濡れてしまったのです。
最悪だった、500円ビニール合羽
次に、500円ビニール合羽を試してみました。通気用の穴もあり、ちょっとした雨をしのぐには良さそうでしたが、それでも、着用したときの感触としては、何となく蒸し暑い感じ。
実は、ずっと以前、大分県の久住山(1789m)に登ったとき、夏だし天気も良さそうということで、雨具をほとんど省いてしまい、念のためにと、500円のビニール合羽だけを忍ばせていました。
突然の雨、早速、このビニール雨合羽を着ると・・・着た瞬間からなんだかべたべたじめじめ。そして、歩いているうちに、内側に結露して、さらにべたべた。その上、風にあおられて、接合部分が破損!
たった1回の使用で役に立たなくなりました。
500円のビニール合羽は、湿気が溜まって不快。その上、風に煽られるとすぐ破損。決してオススメできません。(結果的に、1回500円で高くつく!)
▲▲千円の撥水ウエアを試してみたが・・・
スポーツ用品で、「撥水性能抜群」というウエアをよく見かけます。価格帯が▲▲千円のものです。この値段で、雨をはじいてくれれば、濡れないだろうし、通気性ありということで、汗も放出されるし、いいような気がしますよね。そこで実際に試してみました。
すると、小雨の間は、ウエアの表面を水滴が転がり落ちてくれました。また、内側の水蒸気を逃がしてくれるので、蒸し蒸しせずにOKでした・・・。ところが、雨足が強くなると、撥水が追いつかなくなり・・・。雨がウエアに染みこむ羽目に! 結露はしませんでしたが、そもそも、雨が染みて、からだはびしょびしょに・・・(涙)
「撥水」では、まとまった雨を防げない。汗を逃がし、それでいて防水を保ち続ける素材が必要。
快適な『雨の日ウォーキング』の秘策は、『透湿防水素材!』
「透湿防水素材」というのは、「汗は逃がすが雨水は防ぐ!」という機能をもった素材のことで、GORE-TEXが有名です。
汗を逃がすのに水は通さないなんて可能なの?と言いたくなるような性質ですが、その秘密は、素材の表面にあいた微細な穴の大きさにあるそうです。水蒸気の粒よりも大きく、水滴よりも小さい無数の穴があいていると、水蒸気は自由に通り抜けることができるが、水滴は通り抜けられない、という性質をもつようになるのだそうです。店頭で売られているさまざまなレインウエアのうち、「GORE-TEX」と表示されているウエアにはこの素材が使われています。
また、「GORE-TEX」以外にも、いろいろなメーカーから透湿防水素材が出されています。
初めて買った「透湿防水」ウエアはモンベルのGORE-TEXレインウエア
25年ほど前、福岡のキャナルシティのアウトドアショップを訪れた際、mont-bellのレインウエアが目に止まりました。しっかりとした作りのウェアで信頼できそうだったことと、「GORE-TEX」という札が下がっていたので興味が沸きました。
その場で、試着してみて、びっくり!明らかに、カラッっとした試着感だったんです。ビニールのウエアなどと比べて、その差は明らかでした。「GORE-TEXがいいらしい」という噂は耳にしていましたが、なるほど、と頷けました!
カラッとしているのに、雨は全く通さない。しかも耐久性が高い・・・、これが本当なら、買って損はないはず。確か、2万5千円ほどの金額でしたが、買って帰りました。
雨天が待ち遠しい!
家に持ち帰って思ったこと、それは「早く雨にならないかなあ・・・」。本物の透湿防水ウェアの着心地を早く確かめたかったからです。そして、実際に雨天の日に使ってみると、ウエアの外側は雨に濡れているのに、内側はカラッと乾いていて、その快適さにびっくり!
被っているフードに雨が当たって「ぼつ」「ぼつ」「ぽつ」と音が鳴って、臨場感抜群。自然との一体感がたまりません! 雨の日は雨の日にしか体験できない魅力がある!
「雨の日は不快だ」⇒「雨の日は晴れの日にない快適さがあるんだ!」と認識が大きく変わりました!
【雨の日のウォーキングも楽しいよ♪】
意外や意外、晴れている時にも頼りになるGore-Texレインウエア
友達と山歩きに出かける時には、このウエアを持って行くようになりました。雨が降っていない時にも役に立つのです。晴れているときだって役立つのです! というのも、山の上は気温が下がって風も強く吹きます。私の場合、5分以上風に肌をさらすと、頭が痛くなってしまう体質。そこで、このウエアをさっと羽織ると、風は防いでしかもカラッとした着心地で、気分は最高でした!
更に意外!スキー場でも頼りになるGore-Texレインウエア
広島県芸北地方にある、女鹿平(めがひら)スキー場に時々滑りに行くのですが、このスキー場は気温が高めです。小雪が舞うような気象条件の時でも、小雨になってしまうこともありました。すると、一般的なスキーウエアは、水が染みてしまいます。
そこで頼りになったのが、このウエアです。女鹿平で滑る時は、最初から、このウエアを着ておくと、小雨になってもへっちゃら!というわけです。
他社の透湿防水ウエアも買ってみた。
これだけお世話になっている、mont-bellのGore-Texウエアですが、そろそろ、買替えの時期かも知れないと、後継ウエアを探しました。この写真は、そのときに買ったウエアです!
あるショップでこの写真のウエアを見つけました。メーカーの◆◆社は評判のいい信頼できる会社だし、デザインが斬新だったので、これに決めました。(もちろん、「★★テック」という透湿防水素材が使われています)
ところが、雨の日に着てみて「ん?」・・・。
袖の内側が何となく湿っている・・・。あれれ?透湿防水素材なのに・・・。雨水は防いでいますが、汗の放出が不十分だと感じ、ちょっぴり残念に思いました。
それでも、デザインが斬新だったので使い続けていたところ、「あれれ?透けている!」・・・。
ウエアを光りにかざしてみると、光が漏れてくるんです。まるで、剥がれた塗料みたいに・・・。ちょっとまって~~~~~
一口に、透湿防水素材といっても、性能はぴんきり。厳しいテストに合格できる性能のものを買う方が良い。そうなると、やはりGore-Texが良さそう。
再び買替え、迷わずGORE-TEXを選択。
25年前に買ったmont-bellのウエアは、まだまだ健在です。でも後継のウエアも必要なので、再び買替えを検討しました。透湿防水素材は当然として、どのウエアを買うべきか・・・。
今回は、迷わずmont-bellのGore-Texウエアを選びました。
この札が「性能はしっかりしていることを保証しますよ」と言っているような気がするからです。
Gore-Texウエアにシャワーをかけてみた!
さてさて、今回の記事で取り上げている3着のウエアに、シャワーをかけてみました。
25年前のmont-bellのGore-Texウエアの場合
シャワールームで、水を5分ほどかけ続けてみました。なお、このシャワーヘッドは、マッサージタイプで水の勢いが非常に強いやつです!
5分後、シャワーを止め、ウエアの内側を開いてみたところ・・・。(この写真は無修正です)
内側には、まったく水が染みてきません。これが25年も前のウエアというのが信じられませんよね!
買替えで選んだ◆社の▲▼テクスウエア
またまた、シャワールームで、水を5分ほどかけ続けてみました。なお、このシャワーヘッドは、マッサージタイプで水の勢いが非常に強いです!
5分後、シャワーを止め、ウエアの内側を開いてみたところ・・・。(この写真は無修正です)
水滴が見えますよね。実はこのウエア、買ってすぐはこんなこと無かったのですが、数年経つと、雨水が染みてくるようになりました。それもそのはず、ウエアを内側から見てみると・・・。
このように、生地の一部が剥がれてしまっていることがわかります。
昨年買った、mont-bellのGore-Texウエア
使い始めて1年たったウエアです。シャワールームで、水を5分ほどかけ続けてみました。!
撥水性が高く、水滴が粒状になって転がり落ちるのがわかります。内側を開いてみると・・・
ごらんのように、カラッと乾いた状態が維持されていました!
mont-bellのGore-Texウエアは、25年経っても、防水性能が失われない、しっかりした作りになっている。
雨の日にこそ歩きたくなるGORE-TEXレインウエア、その入手について!
ここまで読んでいただいてありがとうございます。性能のいいレインウエアがあれば、雨の日にも快適なウォーキングができる、ということがお分かりいただけましたでしょうか。
そこで、最後に、入手についてお話しします。
お近くのショップで購入する
お近くに、スポーツ用品店や山用品店があれば、そちらに出向くのが一番です。実際に品物を見て、サイズを合わせたり、試着して、しっくりくるものを選びましょう。
mont-bellの場合、例えば、大分県の山、九重の長者原駐車場にショップを構えています。山にドライブに行ったついでにショップを覗いてみるのもいいでしょう。
通販サイトで購入する。
お近くにお店がなければ、通販サイトで買うことができます。感染リスクを避けたいという場合も、通販サイトがいいかもしれません。そのあたりの詳しい話は、この記事の「続編」で述べますので、そちらをご覧下さい。
【おわび】この記事では、実際に使ってよかったウエアを紹介しています。私が知らないだけで、もっともっと優れたウエアがあるのかもしれませんが、言及することは控えたいと思いますのでご了承ください。
まとめ
Gore-Texのレインウエアを使うと、『雨の日のウォーキング』が快適になり、雨の日にこそ歩いて楽しみたくなる!
追伸です。今日は豪雨・・・
この記事の原稿を仕上げていたら、激しい雨。1時間50ミリを越える豪雨らしい。ついつい、うずうずして、Gore-Texレインウエアを着て歩いてしまいました。もちろん、服の内側はカラッとして快適!でも、帰宅すると「そこまでしなくても」と妻・・・(笑)
雨の日にじめじめべたべたする原因は、ウエアの内側でカラダから発生した湿気の排出ができず、結露するから! 湿気は逃がし、それでいて雨はブロックできるウェアが必要です!