なぜ、山歩きに帽子が必須アイテム?4つの理由と選び方♪【山歩きの必需品】

山歩きと帽子

山歩きですれ違う人々の多くは、帽子をかぶっています。それは必需品だからなのですが、ここでは改めて、なぜ必要なのかまとめてみました。それが分かると、選び方がはっきりするので、是非、参考になさってください!

目次

山では、とにかく帽子をかぶりましょう!

ずっと以前のことになりますが、くじゅうのキャンプ場でこのように言われました。

キャンプ場の中でも、外を歩く時でも、とにかく帽子をかぶってください! 帽子は頭を保護してくれますからね。

頭部の保護のためにどんな帽子でもいいからかぶってください、という呼びかけでした。

だから、とりあえず、どんな帽子でもかぶればいいのです。

でも、帽子がなぜ必要か?その理由を掘り下げると、選び方によって快適さが格段に違うことがわかります。

快適に使える帽子を選べるようになるので整理してみましょう!

山歩きで帽子が必要な4つの理由とは?

【1】山の紫外線は強烈だから

紫外線は波長の短い光です。このため、ホコリや空気の層で蹴散らさせてしまうので、平地に届くときはかなり弱くなります。

ところが、標高が高いところにいくほど、紫外線がくぐり抜けてくる空気の層が薄くなるため、平地よりも強力に。

具体的には、標高が1,000m上がると10%も増加すると言われています。

紫外線
標高が上がるほど紫外線が強くなる

こんな強い紫外線を、山を歩いている間じゅう頭部に浴びたら、髪の毛がタメージを受けたり、頭皮が日焼けして腫れあがったり、というトラブルに見舞われるでしょう。

山で帽子が必要な理由1

強烈な紫外線から頭部を守るため

【2】赤外線で熱中症になる恐れがある

赤外線(遠赤外線)は波長の長い光で、人間の目には見えませんが、炭火など熱を持つものから放射され、食べ物を温めたりする働きがあります。

波長が長いため、ホコリや空気の層の影響を受けにくく、天気の良しあしに関わらず、私たちを温めてくれます。

ところが夏場の登山ではこのことが裏目に出て、頭部が露出していると温度がどんどん上昇してしまう恐れが出てきます。

そよ風でカラダは涼しくても、脳天が過熱気味になることも十分にあり得ます。

頭部が過熱
頭部が過熱!

最悪の場合、くらくらと目まいがするようになり、熱中症を発症する恐れが出てきます。熱中症になっても、山ではそう簡単に救急車は呼べません・・・。

山で帽子が必要な理由2

赤外線による頭部の温度上昇を軽減するため

【3】障害物が頭部にぶつかることがある

山を歩いていると、ごく稀に、頭をゴツン!することがあります。例えば・・・、

  • 木の枝でゴツン!
  • 跳ねた小石がゴツン!
  • バランスを壊してよろよろゴツン!

帽子をかぶっていると、衝撃を緩和してくれますので、ダメージをおさえることが出来るでしょう。

山で帽子が必要な理由3

頭を障害物から守るため

【4】突然の小雨で前が見えにくくなる

山の天気は変わりやすいものです。さっきまで日が差していたのに、パラパラと雨が降ってきたりすることはザラ。

小雨でも急に降られると目に入って前が見えにくくなることがあります。ところが、山の上を歩いている時に視界が悪いと、足場を踏み外して怪我につながります。

その点、帽子をかぶっていると、帽子のつばが一時的に小雨をしのいでくれます。

山で帽子が必要な理由4

突然の小雨でも視界を確保するため

※なお、本格的に雨が降り出したら、レインウェアのフードをかぶる必要があるでしょう。

山歩き用の帽子の選び方!

とりあえず、どんな帽子てもいいからかぶって頭部を守りたいものですが、上記の4つの理由を踏まえると、帽子を選ぶ際に、一工夫した方が快適な山歩きができるでしょう。

【ポイント1】紫外線・赤外線から守る効果が高いハットタイプ

帽子には大きく分けて2つのタイプがあります。

キャップとハット
キャップとハット
  • キャップ:野球帽のようにつばが正面のみにあるタイプ。
  • ハット:頭部の周囲360°につばがあるタイプ。

どんな帽子でもかぶらないよりはましですが、紫外線・赤外線を防ぐ効果が高いのは、ハットタイプということになります。

【ポイント2】通気性抜群のメッシュタイプ

山歩き中は登りに差し掛かると、かなり汗をかきます。これは頭部も同じです。どんな帽子でもかぶらないよりましですが、通気性の乏しい帽子を使っていると、頭が蒸れるので、脱ぎたくなってしまうのです。

だから、山歩きの帽子は通気性を最優先にして選ぶのがいいと思います。

素材の一部をメッシュ加工した通気性抜群のハットが売られていますので、このタイプがベターでしょう。

【ポイント3】素材は速乾性のある化学繊維

山歩きは汗をかきますが、汗をよく吸収してくれるからと言って、綿製品を選ぶのはNGです。

綿製品の特性として、湿気をよく吸って肌触りもいいのですが、吸収した水分がずっとまとわりついて乾きにくいという欠点があります。

【ポイント4】黒はNG

山歩きの帽子の色としては黒は避けましょう。

  • 黒は熱線の吸収率が高く暑くなりやすい
  • ハチは黒いものを狙って飛んでくる

というのが理由です。

熱中症予防を考えると、熱線を反射し易い明るい色がベターでしょう。

【ポイント5】アジャスターでぴったりフィット

自分の頭にピッタリフィットする帽子を選ぶことが大切です。

  • 緩いと、歩いている途中にずれて視界を遮る
  • きついと、痛くて脱ぎたくなる

これを避けるには、アジャスターで大きさの調整がきくものを選びましょう。

【番外編】あると便利な機能

出来れば、次の機能があると便利です。

あごひも

山歩きの途中で突風が吹くことはざらです。帽子を飛ばされたら、拾いにいけないこともあり得ます。あご紐付きの帽子が安心です。

後頭部シールド

帽子の後頭部側に垂らして、後頭部から首までを日陰にしてくれるシールドです。

サイドバイザー用ホック

ハットタイプの場合、左右のバイザーがたためると都合がいい場合があります。そんな時に、ホックが役に立ちます。

まとめ~全てを満たす帽子は?~

以上、山歩きを快適にする帽子の条件をご紹介しましたが、まとめとして、これらの条件を叶えるような帽子があるのだろうか、と探してみました。

すると、Amazonで見つけました。何と、全ての条件を満たしているんです!

こんな帽子を作ってくれるなんて、本当に有難いです。

リサイクルナイロン素材を使用したサンシールドハット
本体のメッシュ部とシールド部には虫よけ加工をプラスし、頭頂部とバイザーには遮熱効果が高いシートを内蔵している。スナップボタンで簡単に取り外しができるシールド部は、首周りの日焼け対策に効果的。両サイドにバイザー止めのスナップボタン付きで、あご紐は取り外し式。後部のアジャスターコードにより頭周りのフィット感の調節が可能。UVケア(UPF15-30、紫外線カット率85%以上)機能付きで、日差しが強い春の残雪期から幅広いシーズンで活用可能。

メーカーより(Amazon販売ページから引用)

人は必ず歳を取ります。若いときにはへっちゃらだったことも、なかなか、思うように行かなくなるものです。

でも、幸いなことに歳を取るほど知恵が増えます。山歩きをなるべく快適にする知恵!

この帽子は、カラダを助けてくれて、山歩きをより楽しいものにしてくれるでしょう。

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