一口に、山歩きの必需品と言っても、どんなレベルの山歩きをするかによって、大きく変わります。書店などで売られている山歩きbookの多くはどちらかと言えばハードな山歩きを前提にしているようです。けれども、本ブログでは「山歩き=山を楽しく散歩しよう」ですので、このレベルに合った必需品をご紹介しますね♪
目次
山歩きのイメージを確認
本ブログで言う「山歩き」とは、英語で言う「Hiking」。
一口に山歩きと言っても、高原を散歩する程度の山歩きもあれば、12時間ほどずっと登り続けるようなハードな山歩きもあります。
本ブログの「山歩き」は、必ずしも山頂を目指しませんし、目指すとしても、誰もが登れる程度の山頂です。
「誰もが登れる程度の山頂」を具体例で説明します。
阿蘇くじゅう国立公園にある久住(くじゅう)山(標高1,786メートル)は誰もが登れる山です。やまなみハイウェイの牧ノ戸峠登山口(標高1,380メートル)からの標高差が400メートル程度の軽登山です。ゆっくり登って3時間程度の行程です。
久住山は登りやすく山頂からの眺めが素晴らしいので、小学校・中学校・高等学校などが宿泊学習中に団体で登っているのをよく見かけます。小さな子どもさんを連れた親子にもよく会います。まさに誰もが登れる山です。
山歩き(Hiking)でリュックに入れておくべきもの
高原散歩、誰もが登れる程度の山頂トライ、だとしても、万が一を考えて基本的に用意するものがあります。そこでリュックに何を入れるべきかをお話しします。
1 必ず使うもの(これが無いと成り立たない)
01 水
山では基本的に道中に水を補給する場所がありません。つまり、自分が飲む水は自分で持っていくというのが鉄則。では、どのくらいの量が必要かというと、最低でも1リットルと言われています。
但し、暑くて汗をかく状況の場合は、熱中症対策として15分ごとに100ミリリットルの水分補給が必要といいます。3時間かけて登る場合は、水分補給を12回することになるので、登りに1.2リットルの水が必要です。下山中も補給するし予備も入れると3リットル必要です。
水の容器ですが、500ミリリットル入りのペットボトルがおススメです。
- 容器が軽量なので、その分だけ水の量を増やすことができる(帰った時に水が余る方が良い)。
- 水がどのくらい残っているかすぐに分かる。
- 1本が破損し水を失っても他があるから大丈夫。
- 中身を何種類か用意できる(水・茶・スポーツドリンク・ORSなど)
ペットボトルの中身は、水・お茶・スポーツドリンクなどが考えられます。ただし、スポーツドリンクは、意外にのどが渇きますので、注意が必要です。
02 塩分
水だけ飲んで、汗で塩分を失うと、ナトリウム不足になって危険です。そこで、塩分補給が必要ですが、方法はいくつかあります。
- 塩を持参する。
- 塩分飴を持参する。
- スポーツドリンクを持参する。
- ORS(経口補水塩)を持参する。
どれでもいいので、自分に合う方法を考えましょう。ちなみに私は、塩を持参し、なめています!!
03 弁当
弁当は、食べたいメニュー何でもOKです。山歩きの途中で食べる弁当は格別ですよ。
弁当目的で山歩き!
いいと思いますよ~。ただし、弁当カラは持ち帰らなければなりませんので、なるべくかさばらないものがベターです。
04 チョコレート類
歩いている途中でエネルギーをちょこっと補給するのに最適と言われているのがチョコレートです。チョコレートは油分を含む発酵食品。じわじわと消化されるらしくて、腹持ちがいいです。
夏場は溶けるので、塩分補給と兼ねて塩飴にしたり、工夫しましょう。
05 地図とコンパス
紙製の地図とコンパス(方位磁石)は必ず用意しましょう。紙製の地図をワクワク楽しみながら用意する方法については、
【山歩きの必需品~地図】国土地理院の地形図もお薦めする2つの理由とは?
をご覧ください!
06 帽子
頭部に直射日光が当たると体力を消耗します。帽子をかぶりましょう。万が一転倒したときに頭部を保護する役割もあります。
なお、風で飛ばされますのであご紐をつけるか、キャップストラップをつけましょう。
07 ミニ傘
風もなくじりじりと太陽が照り続ける時があります。そんな日が、心なしか最近増えた気がします。日光にずっとさらされると普通の人は体力を消耗します。そこで、ミニ傘をさして、日陰を作りましょう。
08 日焼け止め
日焼けは健康にいい、と言っていた時代もありますが、最近は「紫外線は肌に有害である」というのが定説になりました。男性でも女性でも日焼け止めはしっかり塗って紫外線をカットしましょう。
09 眼鏡かサングラス
最近の紫外線は眼にも有害だと言います。眼鏡の方は紫外線カット機能がありますが、裸眼の方はサングラスを用意しましょう。
10 タオル
山歩きでタオルは大活躍します。
- 汗を拭くため。
- 濡らしてカラダを冷却するため。
- 座布団みたいに岩に敷くため。
- 日除け代わりに。
- 三角巾の代わりに。
有れば重宝しますので2枚は持っておきたいものです。
2 非常時に備えて(使わないのが一番ですが)
山歩きするコースは、車道や建物から離れていることが多いので、いざと言いう時のために、用意しておくべきものがあります。
11 笛(非常用ホイッスル)
非常時に、近くに人がいるなら助けを求めましょう。その際に、笛をピーと鳴らすことができたら、気付いてもらいやすくなるでしょう。
12 通信機器
通信機器は、今お使いのスマホで十分です。しかし、スマホは山ですぐにバッテリーが切れます(電波が途切れるため)。それに、岩場でぶつけて壊しがちです。
いざという時に使えるように、何かで包み電源オフにして持参しましょう。
ただし、四方が山に囲まれていると、基地局の電波が届かず「圏外」になることが多いのでスマホの過信は禁物です。
13 レインウェア
雨が降っていなくても、風から身を守るシェルターとして役に立ちます。
14 テーピングと紐
軽い捻挫なら、テーピングをすることで何とか歩けるようになります。また、靴紐の予備を持っていると、怪我の手当てや、靴の破損などに対応できるでしょう。
15 ツールセット
ツールセットというのは、ハサミ・ドライバーなどを内蔵した多機能ナイフのことです。たとえ小型で小さくてもあるのとないのでは大違いです。
16 ライター
火を焚いた(山火事注意)方がいい場合は、着火のためにライターが必要です。100円ライターみたいなものでいいのですが、風が強くてもOKのタイプがおススメです。
17 ミニライト
本ブログで話題にしている「山歩き」は、早朝出発し3時のおやつまでには終了することが基本です。暗くなってライトが必要になることは普通ありません。
しかし非常時に、暗くなるまで山にとどまった時のために、ミニライトを用意しておきましょう。LED式で電池が一晩持つものがベターです。
18 非常食・水
非常食としてはチョコレート類で十分です。非常用の水としては、500ミリリットルペットボトルを1本余らせるといいです。ただし、非常時でも無いのに途中で食べちゃったはNG。そうならないように、非常用の袋などに入れておきましょう。
リュックに必ず入れておくべき18アイテム~まとめ~
山歩きは楽しむものです! だからキツイのを我慢する強行軍になる必要はありません。その楽しさを確実なものにするためにも、リュックにはここで紹介したような必需品を必ず入れておきましょう!
コメントを残す